中環(セントラル)IFCモールにあるアップルストアを見に行った夕方、ちょうどお腹も空いてきたところ、ちょうどIFCの中に「世界一安いミシュラン星付きレストラン」で有名な「添好運點心專門店」があることを思い出し、行ってみました。
で、お店に着いたのは、18時過ぎで、ちょうどピーク時を外れているのか、すぐに席に案内されました。
このお店、ミシュラン1つ星とは言え、かなり気楽に入れるお店で、テーブルセットはこんなプラスチックで、香港の街中に普通にあるレストランという面持ちです。
でも、このレストランは、香港に一つしかないミシュラン3つ星を獲っている広東料理レストランである「龍景軒」の厨房にいた方が独立して開いたお店だそうです。これは、味に果然、期待がもてます。
ちなみに、ミシュランの星を獲得しているのは、旺角の本店と深水埗の支店で、中環の支店は、厳密には星無しなので、悪しからず。
「添好運 自製中式點心専門店」 という店名が書かれたテーブルに敷かれた紙には、「自家製点心、注文を受けてすぐ蒸します、好きなの選んで、喜び無限」的なフレーズと、点心が幾つか載っています。おそらくお薦め10強メニュー?
酥皮焗叉焼包 18香港ドル 黄沙猪潤腸 20香港ドル 晶瑩鮮蝦餃 22香港ドル 潮州蒸粉果 12香港ドル 鮮蝦焼賣皇 22香港ドル 杞子桂花糕 12香港ドル 古法糯米鶏 25香港ドル 陳皮牛肉球 14香港ドル 香滑馬拉糕 14香港ドル 煎臘味羅白糕 14香港ドル
現在、旺角、深水埗、中環 に3店舗を構えているとのこと。さぞかし儲かっているんでしょうねぇ。
注文はテーブルにある紙に頼みたい数を書いて、お店の人に渡します。
点心が出来上がってくるのを待つ間、すぐ隣にある厨房の様子をのぞきながら待ちます。次から次へと黙々と点心を作っていきます。
デーンッ!点心が出来上がりました!
さっそく、熱々をいただきまーす!
晶瑩鮮蝦餃 22香港ドル
点心の定番、海老餃子、ハーガウです。プリップリのエビがモチッとした皮の中にたっぷり入っています。
潮州蒸粉果 12香港ドル
これも定番の点心ですね。透明な皮の中にはたっぷりの具が詰まっています。
具に入っているクワイとピーナッツの独特な食感を楽しめます。
陳皮牛肉球 14香港ドル
こちらは、ごろりとした牛肉のお団子です。結構、柔らかくてモッチリしている食感の食べごたえのあるサイズをかぶりつきます。
陳皮(みかんの干した皮)と香菜が爽やかな風味を添えています。
牛肉球には、この喼汁(ギッヂャップ)をかけていただきます。ちょっと酸っぱい感じが特徴のソースです。
牛肉球の他に、春巻にもつけていただきます。
酥皮焗叉焼包 18香港ドル
メロンパンの皮をかぶったチャーシュまんです。チャーシュまんといえば、白いふかふかの皮が定番だったのですが、ここ最近は、パン生地にしたチャーシューまんが勢力を拡大しています。
見た目はメロンパンっぽいですが、ぱかっと真ん中を開けてみれば、この通りにたっぷりのチャーシューが口の中に。絶妙の甘さで、美味しさ一杯です。
杏仁南瓜西米露 15香港ドル
点心4つだけでも充分お腹一杯になったのですが、せっかくなのでデザートも頼んでみました。カボチャの甘いスープにツブツブのタピオカが入っています。身体にやさしい自然な甘さです。
さすがミシュランに選ばれるだけのことはあって、美味しい点心を味わえるお店でした。しかも、かなりの安心価格です。これだけ食べて、87香港ドルでした。
その分、簡素な作りのお店で、回転率も高く、静かに食事をする場所でもないので、(行列になってなければ)さっと美味しいモノをお手頃価格で食べて、さっと帰る、というスタイルのお店なのかもしれません。
お店の洗練されていない雰囲気からは想像のつかない上出来な味。
お店へのアクセス
さて、このお店、IFCにあるにはあるのですが、場所はきらびやかなブランドショップが並ぶIFCモールではなく、ちょっと分かりにくいところにあるので、紹介しておきます。
まずは、「B1出口 交易廣場一及二期 Exchange Square I&II」を目指します。
IFCモールの2階から、B1出口付近に降りてくると、MTR香港駅の改札フロアへと降りていくエスカレーターがすぐ脇にあるのですが、それでは下りずに、ちょっと先に進みます。ほんのちょっとです。
すると、「mtr shopsはこちら!」的な看板のあるエスカレータまで来たら、ここで地下1階に降ります。
これ、地下1階の見取り図ですが、左にオレンジに並んでいるお店の真ん中に目指す「添好運」があります。
ここにあるのを知らないと、いつまでもIFCモールをウロウロしそうなので、行き方はメモして出かけるほうが良いかも。
ちなみに、旺角の本店の様子。
こんな感じでいつも人だかりで、大人気です。