ホテルや福臨門で高級中華も良いですが、手頃に楽しめるいわゆるB級グルメも楽しむことが出来るのが、香港の食事における楽しみの一つです。
ミシュランガイド香港には、ストリートフード部門(米芝蓮街頭小食)があり、その中でいろいろとB級グルメのお店も紹介されています。「十八座狗仔粉」はそのうちの1軒で、1960年代に流行ったB級グルメの一品「狗仔粉」を食べることができる麺屋さん、というかスナック屋さんです。
「十八座狗仔粉」佐敦ジョーダン店の様子
佐敦ジョーダンにある「十八座狗仔粉」は、こんな感じの外観です。
香港中で見かける小食店(スナック屋さん)の外観、そのものですね。
調理カウンターのつい立て一面には、有名人が来ました〜!という写真がいっぱい貼られてます。
分かるのは、容祖児(ジョイ・ヨン)、陳奕迅(イーソン・チャン)、曾志偉(エリック・ツァン)、金剛、小儀ぐらい。どこでも出没するイメージを勝手に持っている發哥こと、周潤發(チョウ・ユンファ)は捕獲されていないようですね。
写真いっぱいのつい立ての向こう側に見えた「魚蛋」フィッシュボール。真っ赤な唐辛子入りソースに浸かっていて、とても辛そう。
調理カウンターの横に置いてある折りたたみテーブルとプラスティック椅子がイートイン・コーナーです。
好きなところに座って、と言われたので、好きなテーブルに陣取ります。
「十八座狗仔粉」のメニュー 香港B級グルメが満載
「十八座狗仔粉」のメニューはこんな感じ。
「狗仔粉」だけではなく、香港B級グルメのスナックが色々と揃っています。
狗仔粉:「十八座狗仔粉」名物うどんのような麺 小・20香港ドル 大・27香港ドル
翅滾火鴨脾:ニセふかひれスープで煮込んだ七面鳥もも 22香港ドル・30日本ドル
火鴨翅:七面鳥入りニセふかひれスープ(碗仔翅の七面鳥入り?) 小・20香港ドル 大・27香港ドル
金絲火鴨魚肉湯:ニセふかひれ・魚肉入り七面鳥殼スープ 27香港ドル
魚蓉焼売:魚肉シュウマイ 10香港ドル
香辣魚蛋:辛い!フィッシュボール 10香港ドル
魚皮餃:魚の皮入り餃子 10香港ドル
黒白炸丸:牛・豚・魚・いか揚げ団子 13香港ドル
大雑燴:豚の内臓煮込み 33香港ドル
注文して、1分も経たないうちに、出てきました。速!い!です。
魚蓉焼売(魚肉シュウマイ)はもちろんでしょうが、狗仔粉もすでに出来上がっていて、オーダーが入ると、よそって入れるだけなんでしょうね。
「十八座狗仔粉」の看板メニュー「狗仔粉」クタクタなうどん?!
狗仔粉 小・20香港ドル
さて、これが「狗仔粉」(ガウジャイファン)。
「狗仔」というのは、子犬のこと。お米の粉で作られた麺の形が「子犬」の尻尾に似ているので、「狗仔粉」子犬の麺という名前となったそうです。1960年代に街角の屋台で売っていた小食(スナック)らしいのですが、現代では全く見かけず、狗仔粉を食べることの出来るお店は自分が知る限りは「十八座狗仔粉」のみ。
テーブルに置かれているこの二種類あるお漬物をお好みでトッピングするようです。
左側のからし色の漬物は既にトッピングとして入っているので、右側の赤い漬物を「ちょこっと」入れました。
赤い漬物をほんの少しだけにして、良かったです。この赤色はもの凄く辛くて、ちょっとでもかなりの辛味があります。入れ過ぎると、辛すぎて「きっと」、いえ、「必ず」後悔しますよ!
「子犬」の尻尾のような「狗仔粉」ですが、くたくたに煮混まれてちぎれてしまった短い「うどん」という出で立ちです。
「狗仔粉」には「レンゲ」が一緒に出されるだけで、レンゲで食べることになります。麺が短くて、レンゲですくえるので、特にお箸を使って食べることはないようです。麺が短いのでレンゲのみで食べるのか、レンゲだけで食べれるように麺が短いのか?どっちなんでしょうね。
麺は短いだけで、ほんと柔らかい「うどん」という感じです。
そして、スープはお米から作った麺をよく煮込んでいるせいか、トロッとしたとろみがあります。また、豚骨と干しエビをベースに、ニンニクが効いたしっかりとした味のスープとなっています。
このニンニクの効き具合は、かなりスタミナがつきそうな程。でも、体調が悪い時に食べると、逆にニンニク味に酔って、逆に体調を悪くしてしまいそうな感じです。個人的には、元気な時限定のスナックですね。
「十八座狗仔粉」の魚肉シュウマイ。「お、美味しい!やるじゃないか」
魚蓉焼売 魚肉シュウマイ 10香港ドル
香港の街角にあるスナック屋さんには必ず置いているシュウマイ、「魚蓉焼売」魚肉シュウマイも頼んでみました。
飲茶点心でお馴染みのシュウマイですが、レストランで食べるシュウマイのほとんどが豚肉でしょう。一方、スナック屋さんで売られるシュウマイは、ほぼ魚肉シュウマイ100%。多分、魚肉の方が豚肉よりも値段が安いからなんでしょうね。
という訳で、豚肉でない魚肉シュウマイは値段が安いから大して美味しくないだろうと思い込んでいました。が、ここでそれが間違った思い込みだったことに気づいてしまいます。魚のすり身で作られたこのシュウマイ、なかなか美味しいですよ。
さて、「十八座狗仔粉」で食べることができる他の街角B級グルメメニューも気になります。
ニセふかひれスープ(碗仔翅)の豪華版、火鴨翅(七面鳥入りニセふかひれスープ)や見るからに辛そうな香辣魚蛋(フィッシュボール)。次回の食べるリストに追加で!
「十八座狗仔粉」佐敦ジョーダン店への行き方
MTR佐敦ジョーダン駅が最寄りの駅。
佐敦ジョーダンには、色々と食べどころが他にもありますねぇ。
- ハローキティの中華レストラン(世界初!)に行ってきましたレポート。「中菜軒」(その1)
- 香港の家庭料理「住家菜」を楽しむことが出来るレストラン「住家菜 Home Feel」
- 西貢に行かずとも佐敦で食べる至高の海鮮料理とスパイシークラブ | 避風塘興記
- 佐敦 ジョーダン のはずれ、渡船街で食べるバインミー | 添記法式三文治
- 澳洲牛奶公司|佐敦(ジョーダン)で牛乳プリンとか卵サンドとか
庶民派デパート「裕華國貨」へと続く A出口から地上へ出ます。
A出口を出て、右折。
すると、すぐに麥當勞McDonald’s(マクドナルド)と香港のマツキヨ的なコスメ店、卓悦BONJOUR(ボンジュール)のある交差点に出てきます。そこが、白加士街(Parkes Street)。右折して、白加士街を北上します。
こんな感じの街並みの中を進んでいきます。
こんな感じで「十八座狗仔粉」の店舗が右手側に出てきます。
車とかに隠れて見つけにくいので、うっかり見過ごしてしまいそうです。
十八座狗仔粉
香港 九龍 佐敦寧波街27A地下
G/F, 27A Ning Po Street, Jordan
MTR佐敦ジョーダン駅 A出口から徒歩約5分
他にも4店舗あります。
香港 九龍 旺角通菜街139號地下B舖
香港 九龍 深水埗福榮街88號地舖
香港 新界 荃灣荃興徑3號地下E舖
香港 新界 元朗建業街59號