今日は、香港島の西側にある「西営盤」(サイインプン)という街に、ちょっと香港っぽい麺を食べに行こうと思います。 といっても、遠い場所ではなく、MTR港島線で、セントラル → 上環 → 西営盤と、ほんの隣駅です。
最寄り駅からお店へのアクセス
西営盤駅の改札を出ると、C出口を目指します。皆さん、C出口ですよ。西営盤は急こう配の坂がある街で、今回のお店は坂の上の方にあります。出口を間違えるとキツーイ坂道を登ることになるので、ぜひC出口をご利用くださいね。間違うと、ちょっと体力を使うことになりますよ。今回利用するC出口は、坂の上にある出口で、そこから坂道を下って、お店に行く作戦です。
C出口を出ると、すぐ目の前がボンハム道(Bonham Road 般咸道)になっています。
地図を見てもらうと分かるのですが、このボンハム道は結構山手にあり、地下鉄ができてからは、このC出口で山手から下っていくように西営盤を散策できるようになって、かなり体力の温存ができるようになりました。
ボンハム道を右手(西方向)進むと、右手にセンターストリートのエスカレーターが出てくるので、下って行きます。
ボンハム道からセンターストリートを下ると、このような景色が望めます。
ビルの間、奥の方に海が見えます。ビクトリアハーバーです。その手前に、トラムが通るデ・ヴー・ロードがあり、そこから急な坂道がずーっと、ここまで続いているんですね。
あっという間に「高街」(High street)に到着します。右に少し進むと、今回のお店「英記麺家」(インゲイミンガー)があります。
1994年創業の麺専門店「英記麺家」ミシュランガイドのビブグルマンの常連店
店先の張り紙にはミシュランガイドでビブグルマンに掲載されたことや、チャーシュー麺が雑誌に取り上げられた様子がわかります。
お店の中の様子はこじんまりとしており、席数は12席ほどです。
こちらがメニューの様子です。だいたい40ドル前後で、スープ麺のトンミン(湯麺)とスープなしのロウミン(撈麺)、ほかにも茹で野菜、トッピングだけのサイドメニューがあります。
叉焼牛腩湯麺(チャーシュー + 牛あばら肉の汁麺)
チャーシューと、牛アバラ肉のトッピングの汁麺を注文しました!お肉もりもりです。
この日本で見かけるチャーシューと違って、お肉の周りがちょっと赤く色づいているのが、香港のチャーシューの特徴です。日本のチャーシューに比べると、ちょっと甘めの味付けで、このスープにもぴったり、絶対に注文してほしい絶品の一品です。
プチプチとした個性的な歯ごたえの香港の麺、ヤウミンがとても美味しいです。よく煮込まれたて柔らかい牛のアバラ肉もおすすめのトッピング。
炸雲呑牛肚湯麺(揚げワンタンとハチノスの汁麺)
そしてこちらは、揚げワンタン(炸雲呑 ja wàhn tān)とハチノスの汁麺。
ハチノスは、牛の胃袋ですね。コリコリとした食感が面白い具材です。
焼き肉屋さんでホルモンとしてしか食べたことがなかったのですが、これもよく煮込まれていて、美味しいですよ。
「英記麺家」(インゲイミンガー)の名物のもう一つが、揚げワンタン。名物なので、品切れになっていなければぜひとも食べてほしいトッピングです。中にはエビとお肉がぎっしりと詰まっています。
厨房の様子、撮影していいですか?と尋ねると「いいよいいよ〜!」と明るくこたえてもらえました。湯気がモクモクの厨房。
香港の麺といえば、ワンタン麺!だとたくさんの方が思い浮かべると思いますが、私的香港ナンバーワンの麺といえば、この英記麺家のチャーシュウあばら肉麺なんですよね。
麺を食べたらぜひ西営盤(サイインプン)の街歩きを!
さて、サイインプンは特に観光スポットというわけではないので、麺屋さんに食べに行く目的だけで足を延ばすには、ちょっと時間がもったいないな、と思う人もいるかもしれません。
しかしながら、周辺の地元の人たちに長く親しまれている小さなお店が色々あり、麺を食べ終わったら、坂を下りながら町歩きするのがおすすめです。
お店の近くには、手作りのエッグロール屋さん、せいろ屋さん、XO醬のお店、チリソースの専門店などがあります。これらのお店は、今後紹介していけたらいいなと思っています。
というわけで、サイインプンは町歩きをするだけでも楽しくて、まだ残る古き良き香港の街の様子を楽しむことができるので、ぜひ行ってみてくださいね。
もっと様子がよく分かる!英記麺家の動画はこちら
駅からのアクセス、ぐずぐずだけど一生懸命広東語で注文している様子、お店の様子を紹介しています。今だからこそ見られる香港の様子を動画に残していこうとしています。おもしろかったら、ぜひチャンネル登録してくださいね!