香港へ旅行で来る際でも、スマホ片手にレストランや観光スポットを調べたり、グーグルマップを見ながら移動、はたまた写真をリアルタイムでTwitterやインスタに上げたりと、スマホとインターネット接続は欠かせない人がほとんどではないでしょうか。
香港でのインターネット接続は、皆さん、どのようにしていますか? レンタルWi-Fi?それとも、SIMフリースマホに香港のSIMカード?
この記事では、香港旅行で大活躍するし、そして、1枚で世界中の国々、111ヵ国でもインターネット接続できるシムカード「AIRSIM」(エアーシム)について、レビューしていきます!
もくじ
- そもそも、AIRSIMとはどんなシムカードなの?
- どこでAIRSIMを入手できるの?
- AIRSIMの使い方
- AIRSIMを利用できるエリア
- AIRSIMのエリア別利用料金
- AIRSIMの香港での利用料金
- AIRSIMのヨーロッパでの利用料金
そもそも、AIRSIM(エアーシム)とはどんなシムカードなの?
「AIRSIM」は香港のMVNOキャリアー「信京電訊」が販売するプリペイドデータSIMカードです。このシムカード一枚をスマホに入れるだけで、香港でインターネット接続できることはもちろんのこと、世界111ヶ国で利用できる、めちゃくちゃ便利なシムカードです。
AIRSIMを利用するメリット
海外渡航先で、シムカードをその都度調達しなくてよい
海外旅行先でインターネットをする場合、到着した空港でシムカードを購入する人が多いのではないでしょうか?でも、その場合、
・到着空港でSIMカードを売っていなかった
・到着が深夜になり、SIMカードの販売が終了していた
・SIMカードを買えたが、長い行列で無駄に時間を費やす羽目になった
といった経験はないでしょうか?
もし、AIRSIMを1枚持っていれば、事前にSIMカードを持っていることで、色々な国に海外旅行に行っても、そんな不便からは解放されます。
世界111ヵ国で利用できる
香港の通信会社が販売するSIMカードなので、香港で使えるのはモチロンですが、AIRSIM1枚で世界の111の国でインターネットできるようになります。このSIMカード1枚で、世界周遊しても、問題なさそうですね。(でも、アフリカはダメかな?)
アジアでは、香港、中国、台湾、韓国、タイ、シンガポール、そして、日本!など、 26ヵ国 で使うことが出来ます。
アメリカ、カナダは、もちろん、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカなどなど、アメリカ大陸の22ヵ国で使うことができます。
ヨーロッパでは、48の国々で使うことができ、イギリスやフランスといった主だった国々をはじめ、アルバニア、ボスニア、クロアチア、キプロスといった国もカバーしています。
中東はイラン、カタール、サウジアラビア、クウェート、オマーン、アラブ首長国連邦、イスラエルの7か国で利用できます。
アフリカは、エジプト、ガーナ、南アフリカの3か国で利用できます。
1日単位で利用プランを設定できる
AIRSIMのデータプランは1日単位で申し込むことができ、無駄のないデータプラン申し込みができます。また、国別のほかに、数カ国をまとめた周遊旅行用のプランも用意されており使い勝手が良く、オススメです。
注意ポイント:AIRSIMの有効期限は1年
AIRSIMの有効期限は最終利用日から1年間。1年間に利用がないと、AIRSIMが使えなくなってしまいます。もし、日本から海外旅行に行かなくても、日本で使えるプランもあるので、日本で使う1日分のデータプランで申込みすることで、有効期限を伸ばすことが出来ます。
どこでAIRSIM(エアーシム)を入手できるの?
香港旅行、海外旅行にお勧めのAIRSIMは香港で買えるのはもちろんですが、日本を出発する旅行出発前にAmazonで買うこともできますよ。
香港でAIRSIMを購入
直営店で購入
プリペイドデータSIMカード「AIRSIM」は香港のMVNOキャリアー「信京電訊」が販売しており、香港島・銅鑼湾コーズウェイベイにある信京電訊の直営店で購入することが出来ます。
地下鉄・銅鑼湾コーズウェイベイ駅 E出口を出て、ビクトリア公園(維多利亞公園)とトラム通り方面に歩いて5分ほど、Sugar Street(糖街)にある銅鑼灣中心(Causeway Bay Centre)の1階に信京電訊の直営店があります。
コンビニで購入
ただ、わざわざ、銅鑼湾コーズウェイベイにある信京電訊の直営店へ行かなくても、プリペイドデータSIMカード「AIRSIM」を、香港の街中に至るところにあるコンビニでも購入できます。
試しに、セブンイレブンのレジカウンターで 「AIRSIMください」と言ってみると、どれどれ、と探してくれて、出てきました。100香港ドルのチャージ付きで、120香港ドルのお値段でした。
ただ、香港のコンビニで取り扱っているSIMカードの種類が多いので、上の写真を見せて、「AIRSIMください」という方が、スムーズだと思います。
日本でAmazonからAIRSIMを購入
海外旅行へ出発する前に、事前に、SIMカードを入手しておくと安心ですよね。日本のアマゾンでもプリペイドデータSIMカード「AIRSIM」の取扱いがあるので、旅行準備の一つとしてチェックリストに入れておいてもいいですネ。
AIRSIM(エアーシム)の使い方
AIRSIMのパッケージを開封してみます
先ほど、セブンイレブンで買ってきたAIRSIMです。
早速、パッケージを開封していきます。
開けると、まず、シムカードを保管しておく、カードケースとSIMカードスロットを開けるためのピンが出てきました。
これは地味にウレシイかも。
シムカードを交換するときに、いつもピンが無くて、クリップを曲げて使ったりしていませんか?
また、日本で使っていたシムカードを紛失しないように、保管できるケースもついてくるのも、かなりポイント高いです!
もちろん、シムカード自体もちゃんと入っています。
シムカードは、通常サイズ、Microサイト、Nanoサイズの3種類から必要な選んで切り抜けるようになっています。
ということで、
・シムカード
・シムカードケースとピン
・取扱説明書
の3点が「AIRSIM」のパッケージに入っていました。
初回登録・専用アプリでAIRSIMの登録をする
よくある海外旅行用で使えるシムカードだと、スマホにシムカードを挿入して、APNでも設定すれば、すぐに使える、という感じだと思います。
でも、プリペイドデータSIMカード「AIRSIM」は、世界各国で使える分、どの国で、いつからいつまで使うのかを設定する必要があります。そのため、専用のアプリをスマホにダウンロードし、シムカードを登録する、という手順が必要となっています。
そんなに難しい手順ではないのですが、以下が、初回に必要な登録手順です。
専用アプリをダウンロード
App StoreやGoogle Playで、AIRSIMと入力すると、こちらのアプリが候補に出てくるので、ダウンロードします。
ICCID の入力
アプリを立ち上げると、SIMのID番号(ICCID)の入力を促されます。
ICCIDはSIMカードの裏面に書かれている20桁の数字です。手入力も出来るのですが、カメラのボタンを押せば、自動で番号を読み取り認識するので、楽ちんです。
アクティベーションコードと連絡先の入力
そして、次の画面では、アクティベーションコード(SIMカードの裏面に記載の4桁の数字)とメールアドレス、国、電話番号を入力すれば登録は完了です。
表示言語の切り替え
もし、表示言語が中国語になっている場合、以下の手順で、英語表示に、言語を切り替えできます。
- アプリの下に表示されているナビゲーションメニューにある「更多」をタップします
- 次に「個人資料」をタップします
- 表示される登録情報のなかに、「語言」という項目があるので、タップします
- 「English」を選択し、「修改」をクリックします
- これで、英語でアプリが表示されます
AIRSIM(エアーシム)でデータプランを購入する手順
購入したプリペイドデータSIMカード「AIR SIM」を専用アプリに登録したら、次のステップは利データパッケージの購入です。これで、「AIR SIM」を使ったインターネット接続が出来るようになります。
- アプリの下に表示されているナビゲーションメニューにある「Buy」をタップします
- インターネット接続をしたい国を選び、タップします
- 「Select」をタップし、利用期間の選択をします
- 次に、通話サービスを選択します
- そして、利用開始日を選びます
- 希望したプランがカートに入りました
- 下に表示されているナビゲーションメニューにある「Cart」をタップし、「Checkout」をタップ
- 次は、「Confirm」をタップします
- データプランの購入が完了しました!
「home」画面で「Valid Package」を見ると、
- 購入完了の場合はStatusが「Wait」
- 既に利用開始していると「In-Use」
と表示されます。
現地にAIRSIM利用中に、延長する手順
データパッケージを延長する場合は、「Valid Package」を選び、「Use New Package」をタップし、「00001」とダイアルします。
注意ポイント
インターネット接続するためのシムカードなのですが、データプラン購入に際しては、ネットワーク接続が必要な点に注意が必要です。
ですので、余裕をもって、出発前にインターネット接続がある状態で事前にデータプランを購入しておくほうが、現地到着後にスムーズに、インターネット利用をすることができます。
到着空港でWiFiを確実に利用できるなら、現地到着後に、空港で購入しても問題ありません。
現地に到着してからAIRSIMで接続する手順
- スマートフォンに「AirSIM」を挿入します
- 現地到着後に、スマホの電源を入れ、「AirSIM」の現地ネットワーク会社の電波をつかむのを待ちます
- 現地ネットワーク会社に接続後、データ通信とローミングをオンにし、インターネットが利用できます
もし、データ通信可能にならない場合・・・
APNを確認する
もしかすると、携帯電話ネットワークのデータ通信で必要になる接続先を指定するAPN(Access Point Name アクセス・ポイント・ネーム)の設定がうまく出来ていないのかもしれません。
AirSIMでは、APN設定が「自動設定」となっているのがほとんどですので、何もしなくても、最適なAPNが設定されているはずです。スマホで設定されているAPNが、正しく設定されているかどうか、確認してみましょう。
アジアだと、ベトナム、モンゴルの2か国だけはAPNの手動設定が必要です。
必要なAPN設定は、上記「AIRSIMでデータプランを購入する手順」【2】にて、データプランを利用する国を選択した時に、下にスクロールすると出てくる「APN設置」(APN設定)の項目に記載されています。
到着空港でWiFiをすぐに利用できるかどうか分からないですので、出発前に、APN設定の画面をスクリーンショットを撮っておいたほうがいいでしょうね。
香港だと、APNは「cmhk」なのですが、自動設定されたので、特に設定を触る必要はありませんでした。
指定と異なる通信会社に接続している場合
AIRSIM のデータプランが指定する通信会社(キャリア)以外に接続してしまっている場合も、インターネット接続できません。
その場合、「00001」とダイアルすることで、キャリア接続をリセットできます。
プロファイルを削除
iPhoneを使っていると、お使いの通信会社によっては、プロファイル設定をしている人もいるかと思います。そのプロファイル設定がAIRSIMのインターネット接続設定を邪魔しているかもしれません。一度、プロファイル設定を削除してみると、うまく接続できるかもしれません。
プロファイル設定の削除は、「設定」→「一般」→「プロファイル」からできます。
AIRSIM(エアーシム)を利用できるエリア
「AIRSIM」を使える対応国・地域を数えると、112ヵ国もありました。これ一枚で、ほとんど世界中で利用できるので、便利で心強いですね。
アジア 26ヵ国
- 日本
- 中国
- 台湾
- 韓国
- タイ
- シンガポール
- マカオ
- 香港
- マレーシア
- インドネシア
- ベトナム
- フィリピン
- インド
- ミャンマー
- カンボジア
- ラオス
- バングラディッシュ
- ブルネイ
- モンゴル
- ネパール
- パキスタン
- スリランカ
- アルメニア
- カザフスタン
- キルギスタン
- タジキスタン
アメリカ 21ヵ国
- アメリカ
- グアム
- サイパン
- カナダ
- アルゼンチン
- ブラジル
- チリ
- コロンビア
- コスタリカ
- ドミニカ
- エクアドル
- エルサルバドル
- グアテマラ
- ホンドゥラス
- メキシコ
- ニカラグア
- パナマ
- パラグアイ
- ペルー
- ウルグアイ
- プエルトリコ
アフリカ 3ヵ国
- エジプト
- ガーナ
- 南アフリカ
中東 7ヵ国
- イラン
- クウェート
- オマーン
- カタール
- サウジアラビア
- アラブ首長国連邦
- イスラエル
オセアニア 7ヵ国
- オーストラリア
- ニュージーランド
- パプアニューギニア
- トンガ
- バヌアツ
- フィジー
- サモア
フランス海外領 5ヵ国
- フランス領ギアナ
- グアドループ
- マルティニーク
- マヨット
- レユニオン
ヨーロッパ 43ヵ国
- アルバニア
- オーストリア
- ベラルーシ
- ベルギー
- ブルガリア
- クロアチア
- キプロス
- チェコ共和国
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ジョージア
- ドイツ
- ギリシア
- ハンガリー
- アイスランド
- アイルランド
- イタリア
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルクセンブルグ
- マケドニア
- マルタ
- モンテネグロ
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- ルーマニア
- ロシア
- セルビア
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- トルコ
- ウクライナ
- イギリス
- ボスニア
- ジブラルタル
AIRSIM(エアーシム)の香港での利用料金
アジアを代表して、香港のデータパッケージ料金を見てみましょう。
期間 | 「 AIRSIM 」 データパッケージ価格 | 1日あたり価格 |
---|---|---|
24時間 | 20 香港ドル | 20 香港ドル |
3日 | 30香港ドル | 10香港ドル |
5日 | 50香港ドル | 10香港ドル |
7日 | 70香港ドル | 10香港ドル |
14日 | 140香港ドル | 10香港ドル |
30日 | 288香港ドル | 9.6香港ドル |
アジア 14ヶ国利用可能できるタイAISが出している「SIM2FLY」シムカードの価格も比較対象として、見てみます。
期間 | 「SIM2FLY」 データパッケージ価格 | 1日あたり価格 |
---|---|---|
8日間 3GB | 1,400円(Amazon日本調べ) | 175円 |
香港は「AIRSIM」の地元だからか、3日プラン以上では完全に「AIRSIM」の方が安く利用できますね。
AIRSIM(エアーシム)のヨーロッパでの利用料金
次に、ヨーロッパで「AIRSIM」を利用する場合の料金を見てみます。
期間 | 「 AIRSIM 」ヨーロッパ28か国 データパッケージ価格 | 1日あたり価格 |
---|---|---|
7日 1GB | 88 香港ドル | 12,5 香港ドル |
7日 2GB | 148香港ドル | 21.1香港ドル |
7日 3GB | 168香港ドル | 24.0香港ドル |
10日 2GB | 178香港ドル | 17.8香港ドル |
10日 3GB | 208香港ドル | 20.8香港ドル |
10日 5GB | 248香港ドル | 24.8香港ドル |
15日 2GB | 198香港ドル | 13.2香港ドル |
15日 3GB | 228香港ドル | 15.2香港ドル |
15日 5GB | 268香港ドル | 17.8香港ドル |
ヨーロッパ主要国の周遊旅行に利用できるほかのシムカードの価格も比較対象として、見てみました。すると…
期間 | データパッケージ価格 | 1日あたり価格 |
---|---|---|
タイAIS「SIM2FLY」 15日間 4GB | 3,350円(Amazon日本調べ) | 223円 |
イギリス3 Three 30日間 12GB | 2,180円(Amazon日本調べ) | 72円 |
ヨーロッパだと、「AIRSIM」よりも、イギリス3Threeが販売しているシムカードの方が割安にインターネット接続できますね。もし可能なら、うまく使い分けたいところです。
AIRSIM(エアーシム)のまとめ
ということで、AIRSIM(エアーシム)は、香港で使うのにかなりお手頃価格で便利!そして、香港以外で使うにも良しで1枚持っておくのは大いにアリ!と言えそうです。