スマートフォンが普及し、香港旅行中でもネット検索で美味しいレストランを探して、地図アプリを使って、そのお店まで迷わずにいけるようになりました。本当に便利になりました。また、ツイッターやフェイスブックなどでリアルタイムに香港旅行のひとときをリアルタイムにシェアする人も多いですよね。
海外でもインターネットを簡単に出来るようになったと言えども、日本の携帯電話をそのまま香港で使ってしまうと、国際ローミングで1メガバイト(MB)で約1,600円程の利用料金が発生し、いつも通りにインターネットしていると数十万円の料金が発生し、パケ死確定です!
そんな海外でのデータ通信料の高額支払いでパケ死を避けて、安心して、香港でもスマホでインターネット接続する方法をまとめてみました。だいたいこんな感じでしょうか?
- パケット定額サービスをいつものスマホで利用する
- 無料Wifiサービスを利用する
- 有料Wifiサービスを利用する
- 日本でレンタル海外モバイルWi-Fiルーターを借りて持っていく
- 現地SIMカードを香港で買ってみる
5日間利用で比較してみました。
5つの方法 | 5日間の利用料金 | 備考 |
---|---|---|
パケット定額サービス | 〜 14,900 円 | |
無料Wifiサービス | 0 円 | ・利用場所が限定 ・利用時間が限定 |
有料Wifiサービス | 600円 〜 | ・利用場所が限定 |
日本の海外レンタル海外Wifiルーター | 2,950円 〜 | |
香港の現地SIMカード | 1,000円 〜 | ・SIMフリー端末が必要 |
【1】パケット定額サービスをいつものスマホで利用する
1つは、日本の各携帯電話会社が提供する国際ローミングのパケット定額サービスを利用する方法です。いつも日本で使っている携帯電話をそのまま香港でもインターネット接続出来るので、一番手間のかからない方法です。
国際ローミングでは、日本の携帯電話各社(ソフトバンク、NTTドコモ、au)が提携する香港の携帯電話会社の通信網を利用して、いつもの携帯電話回線でインターネット接続することが出来ます。
ソフトバンク、NTTドコモ、auがそれぞれ海外パケット定額サービスを提供しており、パケット通信料が約25MBまでは1日当たり1,980円、それ以上は1日当たり最大2,980円で使い放題の二段階定額で、各社とも横並びのサービスとなっています。
どんなにデータ通信をしても1日最大2,980円と上限が定められているパケット定額だと、非常に安心です。でも、間違った設定で、パケ死することもあるようなので、設定手順とかを日本を出国する前に確認しておきましょう。
会社名 | データ利用量 10~25MBまで | データ利用量 25MB以上 |
---|---|---|
NTT DOCOMO ドコモ 海外パケ・ホーダイ | 1,980円/日 | 2,980円/日 |
au 海外ダブル定額 | 1,980円/日 | 2,980円/日 |
SOFTBANK ソフトバンク 海外パケットし放題 | 1,980円/日 | 2,980円/日 |
【2】無料Wifiサービスを利用する
ここ香港では香港国際空港をはじめとする公共機関、地下鉄や街角の至るところで、Wifiを無料で利用することが出来ます。意外と簡単に「無料」Wifiサービスを見つけることが出来て、香港は便利だなぁ、と思ってしまうのではないでしょうか?
香港でWifiを無料で利用出来、インターネット接続出来るところをいくつかピックアップしてみました。
- GovWiFi 香港政府WiFi通
- MTR 地下鉄
- マクドナルドとスターバックス
GovWiFi 香港政府WiFi通:利用可能な場所は少ないがサクサクつながる。
まず、一つ目は香港政府が展開する無料WiFiホットスポット「GovWiFi 香港政府WiFi通」です。
図書館や公園といった公共施設や主要な観光地などを中心に無料WiFiホットスポットが展開しており、2014年11月現在で、香港内の480ヶ所で無料Wi-Fiが利用可能となっています。
GovWiFiはここで利用出来る!
▼ GovWiFi利用可能エリア
- GovWiFiが利用できるホットスポットでは、「freegovwifi」と「freegovwifi-e」の2つのネットワークが表示されます。
- 「freegovwifi」では暗号化なし、「freegovwifi-e」では暗号化されたネットワーク接続が利用出来ます。
- 「freegovwifi-e」ネットワークに接続すると、認証画面が表示され、ユーザーネーム「govwifi」、パスワード「govwifi」と入力します。
- 「Terms and Conditions」(利用規約)が表示され、「I Accept」(同意)を選択すると、インターネットに接続できるようになります。
- GovWiFi/香港政府WiFi通では、利用時間の制限もなく、無料でインターネットの利用が出来ます。
MTR 地下鉄:利用可能箇所が多いが、全くつながらない、役立たず。
香港の至る箇所をつなぐ地下鉄MTRの駅でも、無料WIfiを利用でき、インターネットすることが出来ます。
「免費Wi-Fi熱點 Free Wi-Fi Hotspot」という書かれたサインを地下鉄MTRの駅で探します。各駅のどこにあるのかは、MTRの下記サイトで確認することが出来ます。また、無料で利用出来るインターネット接続されたパソコンも利用することが出来、ちょっとした調べ者には良さそうです。
▼ MTR − Free Internet Services
「MTR Free Wi-Fi」という表示のネットワークを選択して、利用します。
1回の接続で最大15分、1日で最大5回接続することが出来ます。ただ、1デバイスあたりの接続回数制限となっており、別のスマホやパソコンを使えば、別々でカウントされて利用できます。
ただ、「MTR Free Wi-Fi」の問題点は、全く、1度もネットワークに接続出来なかったこと。人が多いので、利用する人が多過ぎて、ダメなんでしょうね。
マクドナルドとスターバックス:1日20分は無料で利用可能。
香港の街角でよく見かけるマクドナルドやスターバックスといったお店でも、無料でインターネット接続することが出来ます。
- マクドナルドかスターバックスで「-Y5ZONE-」と書かれたネットワークを選びます。
- 「20 Minutes FREE Wi-Fi Everyday Ckick Here」と書かれたボタンをクリックします。
- Get Online Now」と書かれたボタンをクリックします。
- 1日20分まで、無料でインターネットすることができます。
無料WiFiが使えるマクドナルドとスターバックスを探すには:
▼ Y5 Zone – Hotspot Locator
【3】有料Wifiサービスを利用する
無料で利用できるWifiサービスだと、利用時間制限があることが多いですが、そのままオンラインでクレジットカード決済で、利用制限なしの使い放題プランを購入することも出来ます。料金も結構手頃な料金なので、利用制限時間内に試してみて、快適スピードでネット接続出来るのなら、そのまま使い放題のプランにしちゃってもいいかもしれません。
マクドナルドとスターバックスで使える「Y5 ZONE」の有料プラン
マクドナルドとスターバックスで、20分無料で使える「Y5 ZONE」では、有料プランも用意されています。
24時間 18香港ドル、5日間 39香港ドル、1ヶ月 98香港ドルといった手頃な料金で、使い放題のWifi接続プランをオンライン購入することが出来ます。
公衆電話もホットスポット「CSL」の有料プラン
有料プランのWifiを利用するのであれば、「Y5 ZONE」よりも「CSL」の有料Wifiプランの方がカバーエリアが多く、良いかもしれません。
「CSL」の有料プランでは香港内に14,000ヶ所以上のホットスポットを有し、香港の至るところでWiFi接続して、インターネットすることができます。
ホットスポットには、セブンイレブンやサークルKといったコンビニエンスストア、スタバやパシフィックコーヒー、KFCや美心マキシムグループのレストラン、ショッピングモールやジョッキークラブの場外馬券売り場、地下鉄MTRの全駅のコンコースとプラットフォーム、PCCWの公衆電話電話ブースなどなど。「Y5 ZONE」よりもカバーエリアがかなり広いと言えます。
香港の通信ネットワーク業者である「PCCW」が以前は「PCCW Wifi」の名称でサービスを行っていましたが、CSLを買収し、「CSL Wifi」の名前でサービスを提供するようになったようです。
「CSL Wifi」の利用料金は、24時間 20香港ドル、30日間 158香港ドル といった使い放題プランが用意されています。
「CSL Wifi」の有料プランは、オンライン購入もできますし、セブンイレブンやサークルKでプリペイドカードを購入し、利用することが出来ます。
【4】日本でレンタル海外モバイルWi-Fiルーターを借りて持っていく
街角でWifiを無料で利用出来たり、有料でも手頃な利用料金でインターネットを無制限に出来るのはウレシイのですが、難点は利用出来る場所がホットスポットに限られること。
いつでもどこでも、インターネットに接続したい人や、宿泊するホテルの部屋からインターネットしたい人になると、ホットスポットが遠過ぎて、ネット接続することが出来ません。
街中の至るところで見かけるPCCWの公衆電話電話ブースがホットスポットとなっている「CSL Wifi」でも、ホテルの部屋からでは信号をつかむことが出来ないでしょうねぇ。
そんな方には、日本から海外モバイルWi-Fiルーターをレンタルする方法があります。
いくつかの業者がサービスを提供しており、1日590円から1,000円程度で利用できます。
利用制限もなく、いつでもどこでもネット接続出来、そこまで高い料金ではないので、良い選択肢なのではないでしょうか。
利用料金 | 申込期限 | |
---|---|---|
670 円/日 | 出発日3日前 15時まで | |
680 円/日 | 出発日前日 16時まで(成田・羽田) 出発日2日前 16時まで(中部・関空) 出発日3日前 16時まで(新千歳・福岡) | |
550円/日~ | 出発日2日前 16時まで(成田・羽田・関空・中部) 出発日3日前 16時まで(福岡・新千歳) |
【5】現地SIMカードを香港で買ってみる
最後に紹介するのは、SIMカードを香港で買って使う方法です。
これまで紹介してきた香港でインターネット接続する方法は、WiFIワイファイ利用なので、パソコン、タブレットPC、スマホとどれでも利用できるものが、香港のSIMカードを利用するのは、SIMフリーのスマホを使っている方限定の方法となります。
最近は、NTTドコモが海外のネットワーク業者のSIMカードが使えるSIMフリー対応を始めたり、最近発売停止になりましたが、日本のアップルストアでもSIMフリーのiPhoneを発売するなど、SIMフリーのスマホを持っている方も多くなってきているのではないでしょうか?
現地SIMカードを利用出来ると、コストパフォーマンス高く、手頃な料金でネット接続や現地の連絡先を持つことが出来るので、海外旅行によく出掛ける人は、SIMフリーの携帯電話を1台持っておくと、かなり役立つと思います。オススメです。
電話カードだけを販売している屋台や携帯電話ネットワーク会社、石を投げればすぐに当たると思うばかりに数多く点在するセブンイレブンなどのコンビニなどなど、香港では、街中の至るところで、プリペイドSIMカードが売られています。日本と違って、購入に際しての身分証提示は不要で代金を支払うだけで、あっさりと買えちゃったりするんです。
香港ではプリペイドSIMカードを、複数の会社が販売しており、また、そのパッケージが、香港内通話専用やインターネット出来るもの・出来ないものなどなど、結構多種多様で、選ぶのが実は大変だったりします。
そんな事情を知ってか知らずか、香港政府観光局(HKTB)が企画し、香港の大手ネットワーク会社である香港電訊(PCCW-HKT)が発売する「Discover Hong Kong Tourism SIM Card」という香港へ観光に来た旅行客には最適のプリペイドSIMカードが用意されています。
データ通信だけではなく、香港内の電話通話もパッケージに含まれているので、かなり便利です。また、先ほど紹介した「CSL WIFI」のサービスも追加料金なしで利用出来るので、大量にデータ通信する人でも安心のプランです。
▼ 香港政府観光局 – Discover Hong Kong Tourist SIM Card
「Discover Hong Kong Tourism SIM Card」の種類
プラン名 | 価格 | 有効期間 | データ通信量 | 備考 |
---|---|---|---|---|
5日間有効パス 5-Day Pass | 69香港ドル | 5日間 | 1.5GB (3G) | |
8日間有効パス 8-Day Pass | 118香港ドル | 8日間 | 5GB (3G/4G) | マカオでデータローミングにも対応 40香港ドル/40MB/日 |
「5-Day Pass」と「8-Day Pass」の2種類が用意されています。
118香港ドルの8日間有効パスは、4G LTE対応しており、また、マカオでのデータローミングにも対応。香港観光のついでにマカオに行ってみようという方にも適したSIMカードになっています。
▼ csl. – PCCW-HKT Discover Hong Kong Tourist SIM Card
「Discover Hong Kong Tourist SIM Card」は、どこで買えるの?
「Discover Hong Kong Tourist SIM Card」は、香港国際空港 到着ホール 5/Fにある「1010」ショップをはじめとする「1010」ショップ(携帯回線会社)や、2000軒以上あるセブンイレブン、サークルKやVanGOといったコンビニ、「csl.」や「PCCW」のショップ(携帯回線会社)でも発売しています。
また、香港観光なら必ず立ち寄るであろう尖沙咀(チムサーチョイ)のスターフェリー乗り場にある香港政府観光局のビジターセンターでも販売しています。
香港国際空港に到着後から直ぐにこの「Discover Hong Kong Tourist SIM Card」を買って使おうとなると、次の箇所ですぐに買えそうです。
・第1ターミナル到着ホール 5/Fにある「1010」ショップ
・第1ターミナル到着階にある「セブンイレブン」
・第2ターミナル出発階にある「セブンイレブン」
買う時は、商品名「Discover Hong Kong Tourist SIM Card」をズバッ!と言えば通じます。
ナノ?マイクロ?そのSIMカードの違いは大きい!
あと、プリペイドSIMカードを買う際に気をつけないといけないのが、SIMカードのサイズ。普通のサイズと、MicroマイクロSIM、NanoナノSIMと有りますからね。
69香港ドルの5日間パスは、MicroマイクロSIMとNanoナノSIMの両方にも対応ということで、問題無し。
一方、118香港ドルの8日間パスはMicroマイクロSIMだけとなっています。でも、NanoナノSIMも、「1010」「csl.」「PCCW-HKT」の携帯ショップや香港政府観光局のビジターセンター(尖沙咀 チムサーチョイ / スターフェリー乗り場)ならば、買えるそうです。
プラン名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
5日間パス (69香港ドル) | ・MicroマイクロSIM ・NanoナノSIM | |
8日間パス (118香港ドル) | ・MicroマイクロSIM | NanoナノSIMは、 ・「1010」「csl.」「PCCW-HKT」の携帯ショップ ・香港政府観光局ビジターセンター(尖沙咀) で購入可能 |