香港島 ケネディタウンの下町飲茶レストラン「新興食家」

2016年6月16日

香港島の西端・堅尼地城(ケネディタウン)にある下町飲茶レストラン「新興食家(サンヒンセッガー)」に行ってきました。以前のケネディタウンは、バスとトラムでしかアクセスできず、なかなか足を運ぶ機会がありませんでした。MTR港島線が上環(ションワン)からケネディタウンまで西に延伸された今、かなり行き易いエリアとなりました。

MTRが開通したとは言え、ケネディタウンには、まだまだ地元のお店が多くあり、そんなお店の一つが下町飲茶レストラン新興食家(サンヒンセッガー)です。

新興食家は飲茶だけを提供するレストランということもあってか、早朝3時に開店し、夕方4時には閉店するというあまり見たことのない営業時間。飲茶点心はもともと早朝から午後にかけて供され、晩の時間帯に食べるものではないので、地元に根付く飲茶レストランとしては実に納得のいく営業時間ですね。
(まぁ、最近は添好運とか一點心といった新しい飲茶レストランが出来て、晩でも普通に点心食べれるようになりましたけどね。)

新興食家の店内は満員。そして、豊富な点心メニュー。


お昼12時前に入店すると、店内はこの混雑ぶり。地元色が強い飲茶レストランらしい簡素なテーブルとプラスティック椅子はお客さんに埋め尽くされ、満員です。まぁ、あまり大きな店内ではなく、たぶん30人ぐらいで満員になるというのもあるんでしょうけどね。

店内奥にあるカウンターの向こう側のキッチンでは、点心師の師父(おじさん)が皮をこねて、伸ばして具材を包んで、蒸篭で次々と蒸す様子がうかがえます。

満席だったのですが、5分ほどで、香港大学の学生っぽい先客が食べ終わり、テーブルが空いたので座ります。香港大学が近くにあることから香港大学の学生、早朝の時間帯にはシフト終わりのバスやタクシーの運転手が常連として食べに来るので、どの時間帯も満員らしいですよ。

テーブルについて、店のおばちゃんに飲みたいお茶の種類を告げると、急須と一緒に、湯飲み、取り皿、レンゲ、お箸を、洗杯用の器に入れて、「ドンッ」と出してくれます。

器やお箸を洗う「洗杯」やプラスティックのいかにも安そうなレンゲとか、地元のレストラン臭がムンムンッしていますね。

おもむろにお茶で、洗杯を済ませて、さて、点心を注文です!

店内をお店のおばちゃんたちが、蒸したて熱々のセイロをトレーに乗せて、点心の名前を連呼しながら、狭い店内を回ってきます。(そして、時々押し売りされます) そこから選んでもいいですし、たくさん積み上げられたセイロにも出来上がった点心が入っているので、その中から好きな点心を取ったりもします。

まぁ、地元のお客さんはお店のおばちゃんに広東語で食べたい点心のメニュー名を告げて、持ってきてもらっていますけどね。

一応、壁には点心全メニューを記載しているっぽいメニュー表が貼られているので、これを参考に選んでみてもいいですね。

●小點 16香港ドル
山竹牛肉球 / 時菜鯪魚球 / 鶏絲滑粉巻 / 潮式糯米巻 / 黄金馬拉糕 / 潮式蒸粉果 / 羅漢齊粉果 / 臘味羅白糕 / 懐舊糯米飽 / 正鶏球大飽 / 蛋黄蓮蓉飽 / 蜜汁叉焼飽 / 鮮肉鶏飽仔 / 南乳焼腩巻 / 圍村臘腸巻 / 番脆炸鮮奶 / 這不是春巻 / 家郷咸水角 / 芝麻煎堆球

●中點 16香港ドル
滑豬潤焼売 / 百花醸豆腐 / 乳香蒸豬手 / 柴魚豬骨粥 / 皮蛋痩骨粥 / 菜幹豬骨粥 / 香茜牛肉腸 / 蜜汁叉焼腸 / 韮王鮮蝦腸 / 葱花蝦米腸 / 爽滑齊腸粉 / 時菜四寳扎

●大點 18香港ドル
香芋煎排骨 / 豉汁蒸鳳爪 / 蝦皇鮮竹巻 / 加喱金銭肚 / 皇牌流沙飽 / 黒椒豬肚

●特點 19香港ドル
鮮蝦香茜餃 / 鮮蝦菜苗餃 / 生炒排骨 / 豆苗蝦餃皇 / 元貝金菰餃

●優點 20香港ドル
臘味糯米飯 / 八珍糯米鶏

●21香港ドル
新興蝦餃皇 / 蟹膏焼売皇 / 四寳滑鶏扎 / 香芋鴨腳扎 / 滑肉棉花鶏 / 菰香菰焼売皇

●頂點 24香港ドル
豉汁排骨飯 / 北菰滑鶏飯 / 咸魚肉片飯 / 香茜牛肉飯 / 梅菜肉片飯 / 圍村臘味飯

※ 写真がぼやけてたので、誤字あってもお許しあれ。

今ではなかなか食べられなくなった昔ながらの点心メニューもあり、年配のお客さんには懐舊な(懐かしい)点心が多いそうです。

新興食家の点心を食べますよ!

鵪鶉蛋焼売(うずら卵シュウマイ) 小點 16香港ドル

肉団子の上に、可愛いうずら卵がちょこっと乗った焼売。他のレストランでは見ることのないメニューです。

糯米包(もち米まん) 小點 16香港ドル

「これを食べるべき!」メニューとして名前が出ていたのでオーダーした「糯米包」。
メニューには、懐舊糯米飽とあるので、これが年配のお客さんに懐かしまれる昔ながらの点心の一つなんでしょうね。

黄色い薄皮の中には、もち米の味付きご飯がぎっしり。ちょっと甘めの味付けのもち米に紛れて、干しエビや落花生が「こんにちは!」

実は、蓮の葉に包まれた糯米鶏的な点心の外見を勝手に想像していたので、このセイロを渡された時に「これと違う」と一瞬思ってしまいました。確かに中にはもち米だし、皮で包んでまんじゅうっぽいから、これが間違いなく「糯米包」でしたね。

流沙包(カスタードまん) 大點 18香港ドル

しょっぱい点心ばかりを食べていたので、次は甘い味の点心、カスタードまんを頼みました。カスタードまんのメニュー名は「皇牌流沙飽」とあり、「皇牌」看板メニューと名打っています。

流沙包を半分に割って開けると、中にはたっぷりのカスタードあん。メニュー名にあるように、流れ出るぐらいの量のカスタードあん。カスタードあんはしっかりとした味付けで、口いっぱいに美味しいたまごの風味を味わうことができます。

点心を注文すると、この點心咭(点心カード)にハンコを押してもらいます。

今回は、一人飲茶だったので、3つも点心を食べるとお腹もいっぱい。そして、お会計。入り口そばのカウンターで点心カードを渡してお会計します。小點 16香港ドルx2つ、大點 18香港ドル、お茶 7香港ドルで、合計57香港ドルの埋單(マイタン)でした。

なかなか、香港観光では足を踏み入れることの少ない堅尼地城(ケネディタウン)にある新興食家ですが、リーズナブルな価格と豊富なメニューで、なかなかオススメの飲茶レストランです。個人的には、上環の蓮香楼や蓮香居よりも、更に気軽に食べれるので、新興食家の方が好みですね。

ちなみに、Openriceオープンライスとか色々見ていると、「ここはこれを食べよ!」必食メニューはこんな感じらしい。まだ未制覇メニューもあるので、また来店しようと思います。
・鵪鶉蛋焼売(うずら卵シュウマイ)
・豬潤焼売(豚レバーシュウマイ)
・流沙包(カスタードまん)
・糯米包(もち米まん)
・炸鮮奶(揚げミルク)
・黄金馬拉糕(蒸しパン)

そして!後日に再訪しました「新興食家」の点心イロイロ。

臘味羅白糕 大根もち。

このお店の人気メニューらしく、蒸し出された途端に争奪戦が始まり、あっという間になくなってしまいます。旧正月には、予約して引き取りにくる地元の人の行列ができていました。

蟹膏焼売皇 王道メニュー! シュウマイ。本当に美味しい!

滑豬潤焼売 豚レバーしゅうまい
というか、ほぼ豚レバー。

這不是春巻 春巻き、なんだけど、品名が「これは春巻きじゃないよ」なのだよね。

家郷咸水角 揚げもち餃子のハムソイコッ。大好きです。

黄金馬拉糕 ふかふか蒸しカステラ「マラコー」

番脆炸鮮奶 揚げミルク(ミルクゼリーのフリッター?)

これがあるお店、少ない気がする。

「炸鮮奶」がまとうサクサク衣の中からは、あまい牛乳プリン?ゼリー?がコンニチハ!

どうやって行くの? 新興食家へのアクセス

まずは、MTR港島線の西端の終点・堅尼地城(ケネディタウン)まで向かいます。バスやトラムでも、ケネディタウン行きが出ているので、バスやトラムで行くのも有りです。お店は、トラム終点から歩いて5分ほどかな。

最寄り出口は、A出口「士美非路」。

A出口の目の前を走る「士美非路」を海側に下りつつ歩くこと5分ほどでお店に到着。他のお店に挟まれて、街中にすっかり溶け込んでいるので、見過ごさないように気をつけてね。