香港で楽しむエッグタルトについてのあれこれ。

2011年8月22日

香港で食べるスイーツと言えば、許留山や満記で食べる季節の果物を使ったデザートやゴマのお汁粉と言った中華デザートが思い浮かんできます。
そんな色々ある香港スイーツの中から今回はエッグタルトを取り上げてみます。

ちなみに、広東語でエッグタルトは、たまごを意味する「蛋」と英語のタルトと似たような音の「撻」の漢字を並べて、「蛋撻」(daan taat ダーンタッ)といいます。

今回エッグタルトを取り上げてみるにあたって、色々聞いてみたところ、何やら香港には3種類のエッグタルトが存在するとのことです。どうでもいい分類なんですが、地元香港のエッグタルトは、曲奇蛋撻(クッキー・エッグタルト)と酥皮蛋撻(パイ・エッグタルト)の二種類があり、違いは皮の違いだけで、あと、残り一種類は、香港のお隣マカオからやって来たタルト「葡撻」(Pou taat ポウタッ)とのこと。

で、この3種類のエッグタルト、食べ比べて見ましたぁ。

まずは泰昌餅家(Tai Cheong Bakery タイチョン・ベーカリー)で曲奇蛋撻(クッキー・エッグタルト)を。

まず一個目は、クッキー生地ベースのエッグタルト。なにやら、旧宗主国であるイギリスから持ち込まれたようです。有名どころとしては、最後の香港総督クリス・パッテンが好物として有名な泰昌餅家(Tai Cheong Bakery タイチョン・ベーカリー)に行ってみました。

発祥が中環のこのお店、一度は香港の高騰する家賃に耐えかねて、閉店していた時期もあるのですが、根強い人気に支えられて、お店を復活。現在ではトラムから見える湾仔店や尖沙咀のスターフェリー乗り場などに15店を香港内で展開しています。最近も高くなってきた香港の家賃に屈することなく、営業を続けて欲しいものです。

店頭では出来立てのタルトを買いました。1個4.5ドル(約50円)です。安い、ですよね。でも、香港人に言わせると4.5ドルのエッグタルトは「高い!」そうです。なんか、地元のローカルレストラン(茶餐廳 チャーチャンテン)で焼いているエッグタルトだと、だいたい1個2-3ドル。実際に、買って食べてみたんですが、やっぱり、2-3ドルの安い味、という感じでした。

それはそうと、泰昌餅家のエッグタルト。口に入れると、ホロッと崩れるクッキー生地は、ほのかに塩味がし、トロプルっとしたプリン部分の濃厚なたまごの味とよく合います。数あるタルトのなかでも大ぶりサイズで、個人的にはブラックコーヒーと一緒に1つだけをじっくり味わうだけでも十分満足します。

泰昌餅家(Tai Cheong Bakery タイチョン・ベーカリー)
上の写真は湾仔分店:香港灣仔莊士敦道74-80號地下2號舖
中環本店:中環擺花街35號地下

http://www.taicheongbakery.com/

続いて、檀島咖啡餅店(Honolulu Coffee Shop)で酥皮蛋撻(パイ・エッグタルト)を頂いてみましょう。

次も地元香港の下町で愛されているエッグタルトを食べに行きました。中環から向かったのは湾仔。香港のまだ下町っぽい雰囲気も残るエリアの有名茶餐廳 檀島咖啡餅店。早速、エッグタルトとミルクティーのセットを頼みます。

ここのエッグタルトの生地は、パイ生地になっています。しかもここのパイ生地は128層で、一般的なパイ生地エッグタルトより100層も多くて、特別にサクサク感を味わえるとのこと。た、楽しみです!

先ほどの泰昌餅家のエッグタルトよりも小ぶりなサイズです。
128層のパイ生地は、脆いクッキーのようにホロリとした食感。少し粉っぽくも感じます。中のプリン部分は卵、牛乳、砂糖すべての風味が薄くゼラチンの多そうな食感がいなめません。ある意味軽く頂けて、まさに香港の道端で売られているようなローカルなお味と言えそうです。

檀島咖啡餅店 Honolulu Coffee Shop
灣仔軒尼詩道176-178號地下及閣樓

そして、エクセルシオールホテル「Expresso」で葡撻(ポルトガルタルト)をいただきましょう。

高い値段にも関わらず、「こっちが結構好き」という声の多かったのが、ポルトガル・タルト。広東語で、「葡式蛋撻」。略して、「葡撻」(Pou taat)。名前の通り、ポルトガル式タルト。ポルトガル・タルトも、パイ生地なのですが、香港式とは違って、こんがり焼き色が付いているのが特徴です。また、冷蔵庫で冷やして食べるとプリンみたいで、あつあつでも、ヒヤヒヤでも美味しく楽しめます。

香港のお隣マカオは、ポルトガルの植民地だったので、ポルトガル・タルトが食べられているのですが、香港にもポルトガル・タルトがマカオから進出してきています。

本番マカオで一番に出てくるエッグタルトのお店が「アンドリューのエッグタルト」。(本当は、「LORD STOW’S BAKERY」という名前なんですけどね。)わざわざマカオまで行かなくても、銅鑼湾にあるエクセルシオールホテル(怡東酒店)のお店で買う事ができます。

エクセルシオールホテル一階にあるカフェショップ「Expresso」に着きました。店頭に「LORD STOW’S BAKERY」のロゴが掲げられています。店内は、そんなに大きくなく、カウンター席しかないので、ちょっとした休憩には良さそうな感じでした。

ここのエッグタルトは、1個9ドル。他のお店に比べるとちょっと高いですかね。4個入で36ドル、6個入で48ドルで箱入りで買うことができます。この他にも、エッグタルトセットがあり、エッグタルト二個とコーヒー1杯が40ドルでいただくことができます。

今回はこのタルト2個とコーヒーのセットをいただいてみました。
表面の焦げ目が香ばしく、プリン部分は卵の風味がしっかりあって甘さも程よく、パイ生地もさくさく。さすが美味しいですねぇ。
おいしいコーヒーと一緒にいただけるのも、なかなかうれしいです。

EXpresso 咖啡吧
銅鑼灣告士打道281號香港怡東酒店大堂
月-土: 6:00-19:00 日・祝日: 8:00-18:00

上環のフェリーターミナルにもあるよ、ポルトガル・タルト。

でも、ポルトガル・タルトは他のお店でも買う事が出来ます。まずは、澳門茶餐廳(マカオ・チャーチャンテン)。上環のフェリーターミナル内に一店、尖沙咀、銅鑼灣にもお店が有ります。

店頭で1個8ドルで販売しています。
早速買って、食べてみます。レジで「リョンコ、ダーンタッ(2個のエッグタルト)」と注文したところ、「ポウタッ、リョンコ、アァ(ポルトガルエッグタルト、2個ね)」と、言い直されてしまいました。そこのところ、間違ってはいけないようです。

ここもポルトガルタルトの特徴である焼き目の香ばしい風味が口の中に広がります。ここのプリン部分は卵の白味が多いのか、色も白く、味も確かに白味っぽく、蛋白質な味です。

澳門茶餐廳 Macau Restaurant
上環干諾道中168-200號
信德中心2樓270-273號舖

http://www.macaurestaurant.hk/

でも、でもですよ、実は香港のそこら中でポルトガル・タルトを買うことが出来るのです。

その買える場所とは、KFC ケンタッキーです。ケンタでサイドメニューの一つとしてマッシュド・ポテトやバターとうもろこしと同じ並びで販売されています。

このケンタのタルト、結構由緒正しきポルトガル・タルトで、もとを辿れば、アンドリューのエッグタルトにたどり着きます。アンドリューのエッグタルトは、その名の通り、アンドリューさんが始めたのですが、そのアンドリューさん、1997年に奥さんの瑪嘉烈(マーガレット)さんと離婚。その奥さんがマカオでエッグタルト屋さん「マーガレットのエッグタルト」を始めてしまうのです。で、そのマーガレットさんのお店から独自のレシピをKFCが買取り、KFCの各店舗でポルトガル・タルトを買えるようになった次第です。

さて、KFCのエッグタルトは、1個6ドル。

わっ、ぜんぜんおいしい!
もうこれで、いいじゃないか?

KFC 肯德基

http://www.kfchk.com/tc/menu/snacks.html

とここまで各種エッグタルトを食べ歩いてみましたが、個人的な推しとしては、パイ生地の方が好きなので、ポルトガル・タルトですかね。ここは個人の好みが別れるところでは無いでしょうか。
色々ご意見お待ちしています。