長洲島といえば、まんじゅう島？グルメ祭り？

香港にある離島の一つ、長洲島って、行ったことありますか？

長洲島といえば、まんじゅう祭りこと、長洲太平清醮が毎年５月に行われることで有名です。長洲太平清醮では、饅頭タワーによじ登り、背中のカゴにタワーに付けられた饅頭を取って入れて、その数を競う饅頭山競争(搶包山比賽)や、世相を反映したコスプレをした子供が山車に乗って島内を練り歩くパレード「飄色」といったイベントが行われます。

まんじゅう祭りの際には、「平安」と紅色の文字を書かれたお饅頭「平安包」をこぞって食べるのですが、平安包だけではなく、色々なスナック(魚の団子、魚蛋とかね)を食べて楽しめるグルメな島として、長洲島は有名だったりするのです。

そんな長洲島で楽しめる食べ歩きスナックの中でも、長州島から香港島や九龍の各エリアに進出し、最近ブームになっているのが「芒果糯米糍」(マンゴー大福)。

長洲芒果糯米糍って、どんな食べ物？

長洲島から進出してきたお店の一つで、香港島・上環に店舗を構える「長洲平記」で「芒果糯米糍」を買って、実食してみました。ちなみに、お店の場所は、人気クッキーのお店「ジェニーベーカリー」上環店のある通り「永和街」(Wing Wo St)にあります。

「芒果糯米糍」(マンゴー大福)だけではなく、火龍果(ドラゴンフルーツ)、花生(ピーナッツ)、榴槤(ドリアン)、士多啤梨(イチゴ)、青奇異果(キウイ)の大福、と色々取り揃えています。

また、長洲島といえば、「これ！」という「平安」の文字が目立つ平安包も売っています。

ちなみに、「長洲島糯米糍」(長洲島の大福)の各お値段はこんな感じ。
12香港ドル：芒果(マンゴー)・榴槤(ドリアン)・青奇異果(キウイ)
10香港ドル：火龍果(ドラゴンフルーツ)
8香港ドル：花生(ピーナッツ)・士多啤梨(イチゴ)

外賣用(持帰り用)の容器の中を開けるとこんな感じで、大福がゴロリ。結構、ボリュームがありそうです。

フルーツ大福を全部出して並べてみました。

左上から時計周りで、
　青：キウイ
　黄：ドラゴンフルーツ
　赤：ドリアン
　灰：イチゴ
　紫：ピーナッツ
　白：マンゴー
と並んでいます。

結構、形がバラバラですね。
フルーツの形をそのままに包んでいるので、中に入っているフルーツの形によって、こんなに大きさも形も変わるもんなんですね。

さて、これから、全種類のフルーツ大福を食べ比べていきます。

長洲島フルーツ大福 全種類食べ比べ

キウイ大福　青奇異果糯米糍

フルーツ大福の全般的な感想になってしまうのですが、果物を包む皮は、まさに、雪見大福の皮。だいぶ柔らかい食感で、心地よいモチモチ感です。

香港のデザートだと、ココナッツ味がどこかに入っていることが多いですが、そんなことはなく、シンプル・イズ・ベストという感じです。まぁ、日本の大福と大差ありません。

あと、日本のイチゴ大福などと異なり、あんこが入っていないんですよね。ですので、皮とフルーツだけで構成されています。日本のイチゴ大福だと、皮のモチモチ感、あんこの甘さ、フルーツの酸味が渾然一体となって、美味しいのですが、皮とフルーツだけの香港フルーツ大福は、一体どんな味なのでしょうか？

では、キウイ大福から食べてみます。

キウイ大福には、キウイが半玉入っていて、果肉の味を十分に味わうことができます。キウイから出てくる果汁のジューシーさがあり、美味しいです。

ドラゴンフルーツ大福　火龍果糯米糍

ドラゴンフルーツは、ちょっと甘さ控えめ。
果汁の汁気が足りないので、物足りないかも。

ドリアン大福　榴槤糯米糍

半分で切ると、柔らかい果肉の完熟ドリアンが出てくると共に、ドリアン特有のアノ香りも広がります。

口にすると、柔らかい皮と完熟ドリアンが渾然一体と交わって、「こ、これは！」とモッチリ・クリーミー・ドリアンワールドが口の中から鼻腔の奥まで広がります。この一体感はなかなかのものです。

完熟ドリアンの果肉は、苦味も感じ、さしずめ濃厚チーズ味のバナナという感じです。このドリアンの味は、ウザイぐらいに破壊力抜群で唸ってしまいます。不味いわけではないですよ。なんというか、大人の階段を登ったという感じです。

いやはや、それにしても、ドリアン好きにも、ドリアン嫌いにもインパクトのある一品です。

イチゴ大福　士多啤梨糯米糍

たまたまかもしれませんが、イチゴ大福だけ皮がぶ厚い感じでしたが、普通に及第点のお味。ただ、日本のイチゴ大福のあんこの甘さと、イチゴのジューシーさの組合せという素晴らしさによる期待値が高いので、「おおっ！」というまでには行かない。

日本人の舌に染み込んだイチゴ大福の美味しさの呪縛からは逃れられないものなのですね。

ピーナッツ大福　花生糯米糍

薄い皮の中から、豆好きには嬉しいぐらい、豆々しさを味わえるほどのピーナッツが出てきます。香港の糖水屋さんで見かける「糖不甩」で白玉団子の上にまぶされているピーナッツのアレです。

糖不甩で実証されている無難な美味しさです。

マンゴー大福　芒果糯米糍

マンゴー大福ですが、平べったい形が特徴的です。マンゴーの大きな半身がまるまる入っていて、食べ応え十分ですね。

マンゴー大福を口すると、マンゴーのジューシーさが口中に広がり、「美味しい！」と唸ってしまいます。香港だと、満記甜品とかにあるクレープ生地で生クリームとマンゴーを包んだマンゴーパンケーキ(芒果班戟)とか、色々とマンゴーデザートがあるのですが、そういった他のマンゴーを使った香港デザートよりもダイレクトにマンゴーの素材の味を味わうことができます。

いやぁ、嫌いな人にも一度食べてもらいたい香港おやつですね。

ラブライフ香港！編集部調べの長洲島フルーツ大福ランキング！を発表します

ラブライフ香港！編集部の独断と偏見で、長洲島フルーツ大福ランキングを発表します。

「長洲平記」の店舗はどこにある？

さて、色々食べた長洲糯米糍ですが、それらを買った「長洲平記」の店舗は香港内に３箇所あります。

長洲平記 Cheung Chau Ping Kee
上環店　上環永和街23-29號地舖
G/F, 23-29 Wing Wo Street, Sheung Wan
月-土：10:30-20:00
日・祝：12:00-18:00

長洲島本店　長洲北社海傍路19A號地舖
G/F, 19A Pak She Praya Road, Cheung Chau

灣仔店　灣仔皇后大道東182號順豐國際中心1號地舖
Shop 1, G/F, Shiu Feng Internation Centre, 182 Queen’s Rd E, Wan Chai

「芒果糯米糍」か、それとも「長洲芒果糯米糍」か

ちなみに、芒果糯米糍と言えば、香港のスイーツ・チェーン店「許留山」(ホイラウサン)にある卓球ボール程のサイズでコロンとしていて、上にココナッツ・フレークのかかったアレでしょ、と当初は思ったのですが、長州島の芒果糯米糍は日本のイチゴ大福に近く、かなり様子が違うんですよね。

ということで、従来の「芒果糯米糍」と区別すべく、長州島発の芒果糯米糍は「長洲芒果糯米糍」という名称で呼ばれているっぽい。なので、買い求めの際は、ただの「芒果糯米糍」か「長洲芒果糯米糍」かをお確かめを！

「長洲芒果糯米糍」を食べれる他のお店

今回、「長洲芒果糯米糍」を買った「長洲平記」に貼っていた雑誌切抜きに、「長洲芒果糯米糍」を売っているお店ランキングが載っていました。「長洲平記」が評価点が一番高くて、１番のオススメみたいなので、他は要らないかもしれないですが、ご参考まで。

【１】長洲平記 Cheung Chau Ping Kee
点数：9点

【２】慶發記長洲芒果糯米糍 Hing Fat Kee
点数：８点
Shop 1, 311 Hennessy Road, Wan Chai
灣仔軒尼詩道311號1號舖

【３】長洲糯米糍 Cheung Chau Moomici
点数：6.5点
G/F, 346 Shanghai Street, Yau Ma Tei
油麻地上海街346號地舖

【４】長洲糯米糍專門店 Moo Mi Ci
点数：5.5点
G/F, Tsui Yuen Mansion Phase 2, 8 Kwong Wah Street, Mong Kok
旺角廣華街8號翠園大樓2期地下