キャセイパシフィック航空 のマイレージプログラム「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」

2016年5月5日

香港への旅行となると、香港のフラッグ・キャリアである「キャセイパシフィック航空」を利用する方が多いのではないでしょうか?

キャセイパシフィック航空は、航空サービスリサーチ会社であるイギリス・スカイトラックス社(SKY TRAX)による航空会社格付けで、実質最高位の5つ星「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」認定の航空会社7社の一つ。また、毎年発表される航空会社ランキングでも最高位であるエアライン・オブ・ザ・イヤー賞を最多受賞となる4度の獲得をするなど世界でもトップクラスのサービス。

また、日本へは、東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・沖縄・広島と各都市にも就航していて、利便性も良いですからね。

なので、キャセイパシフィック航空は個人的にも搭乗する機会が多く、どんなマイレージプログラム(FFP)を提供しているのか気になり、調べてみました。

キャセイパシフィック航空のマイレージプログラムは2種類「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」



出典:キャセイパシフィック航空
キャセイパシフィック航空のマイレージプログラムは、「アジアマイル」(Asia Miles)と上級会員プログラム「マルコポーロクラブ」(Marco Polo Club)の2種類あります。

「アジアマイル」は貯めたマイルを使って、航空券や座席クラスのアップグレードといった特典に交換できるプログラムです。アジア・マイルには無料で加入でき、年会費等は不要。日本航空だと「JALマイレージバンク」(JMB)、全日空だと「ANAマイレージクラブ」(AMC)に相当します。

アジア・マイルはキャセイパシフィック航空の搭乗することでマイルを貯めることが出来ます。また、キャセイパシフィック航空が加盟するワンワールド加盟航空会社のフライト搭乗や提携クレジット会社の利用などによっても、マイルを獲得することが出来ます。

一方、「マルコポーロクラブ」は「上級会員プログラム」と呼ばれるもので、搭乗する座席クラスに関係なく、優先チェックインや優先搭乗、ビジネスラウンジを利用できるなどといった特典が用意されています。フライトを頻繁に利用することで「クラブ・ポイント」を貯めて、会員レベルが上げることで、より良い待遇・サービスを受けられるお得意様プログラムといえます。日本航空JALだと、「JALマイレージバンク」(JMB)の「FLY ON プログラム」、全日空ANAだと「ANAマイレージクラブ」(AMC)の「プレミアムメンバーサービス」に相当します。

「アジアマイル」は提携クレジットカードの利用でもマイルを貯めることが出来ますが、「マルコポーロクラブ」はフライト搭乗(キャセイパシフィック航空と提携航空会社)以外では、会員レベルをあげる為の「クラブ・ポイント」を獲得できないという点が大きな特徴ではないでしょうか。

航空会社 マイレージプログラム 上級会員プログラム 上級会員プログラム
ポイント

キャセイパシフィック航空
アジアマイル
Asia Miles
マルコポーロクラブ
Marco Polo Club
クラブポイント

日本航空
JALマイレージバンク
JMB
FLY ON プログラム フライオンポイント
FOP

全日空
ANAマイレージクラブ
AMC
プレミアムメンバーサービス プレミアムポイント
PP

「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」の違いをより詳しく

「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」の違いを上で簡単にまとめてみましたが、そんな簡単にまとめるだけで終わる筈もなく、色々異なる点を見ていきたいと思います。

と、思ったところ、キャセイパシフィック航空のウェブサイトにて、「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」の違いを分かり易く解説した図解を見つけたので、この図解を引用して見ていきたいと思います。

<資料引用元> キャセイパシフィック航空(PDF)

「アジアマイル」と「クラブ・ポイント」の稼ぎ方


「アジアマイル」では、航空会社の利用で獲得できるだけではなく、その他の会社の利用でも獲得することができます。アジアマイルを獲得できる機会を提供する会社の数は600を越えます。食事、買い物、旅行、フライト、クレジットカード利用等でアジアマイル獲得ができ、毎日の生活を通してのアジアマイル獲得が出来ます。

「マルコポーロクラブ」で必要な「クラブ・ポイント」はキャセイパシフィック航空、ドラゴン航空とワンワールド加盟航空会社のフライトに搭乗することで獲得することができます。アジアマイルと異なり、フライト搭乗でしか「クラブ・ポイント」を獲得することが出来ないのが大きな違いです。

「アジアマイル」と「クラブ・ポイント」を稼げる航空会社


「アジアマイル」は、ワンワールド加盟航空会社15社、そして、中国国際航空やニュージーランド航空を始めとするパートナー航空会社9社、キャセイパシフィック航空の子会社であるドラゴン航空も併せて航空会社25社のフライトに搭乗することで獲得することが出来ます。

一方、マルコポーロ・クラブに必要な「クラブ・ポイント」は、ワンワールド加盟航空会社15社のフライト搭乗のみによって、獲得することが出来ます。

・ワンワールド加盟航空会社:

エアベルリン / アメリカン航空 / ブリティッシュ・エアウェイズ / キャセイパシフィック航空 /(ドラゴン航空)/ フィンエアー / イベリア航空 / 日本航空 / ラン航空 / TAMブラジル航空 / マレーシア航空 / カンタス航空 / カタール航空 / ロイヤルヨルダン航空 / S7航空 / スリランカ航空

・「アジアマイル」を獲得できるパートナー航空会社9社:

エア・リンガス / エア・チャイナ 中国国際航空 / ニュージーランド航空 / アラスカ航空 / バンコク・エアウェイズ / 中国東方航空 / ガルフ・エア / ジェット・エアウェイズ / ロイヤル・ブルネイ航空

「アジアマイル」と「クラブ・ポイント」の使い方


「アジアマイル」を使うと、航空券だけではなく、ホテル宿泊、食事、レンタカー、映画チケット、コンサートチケット、電化製品に交換することができます。

「クラブ・ポイント」を獲得すると「マルコポーロクラブ」のステータスが「グリーン」「シルバー」「ゴールド」「ダイアモンド」と高いステータスへと上がっていきます。「マルコポーロクラブ」のステータスが上がることで、優先チェックイン、空席待ち、超過重量荷物の優遇、ラウンジ利用といったフライト利用時に利用できるサービスがより多く、より優遇されたものへとレベルアップしていきます。

【参考サイト】 マルコポーロクラブの特典

「アジアマイル」と「クラブ・ポイント」は獲得数の一例


マルコポーロクラブ会員が香港からロンドンへキャセイパシフィック航空を利用すると…

  • 11,966アジアマイルを獲得できます。獲得したアジアマイルは航空券や座席アップグレード、ホテル宿泊・食事券・電化製品に交換できます。
  • 90クラブポイントを獲得できます。獲得したクラブポイントにより、「マルコポーロクラブ」のステータスが上がっていきます。
    ※ 香港 – ロンドン:エコノミークラス往復 (Y, B, H, K)

「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」の会員資格とマイル・ポイントの有効期限


「アジアマイル」の会員期間は無期限の一生涯となっています。しかし、獲得したアジアマイルには利用期限があり、3年間となっています。

「マルコポーロクラブ」の会員期間はアジアマイルより短く12ヶ月、「クラブ・ポイント」の有効期限も1年と短い期間となっています。
「マルコポーロクラブ」に新規入会、またはステータス更新後12ヶ月内に所定の「クラブ・ポイント」を獲得していない場合、同じステータスを更新出来ず、ダウングレードとなります。もし、上位ステータスに必要なクラブ・ポイント数を獲得すると上位ステータスにアップグレードされ、前回の更新から12ヶ月経過していなくても、新たな会員年度が始まり、クラブポイントもゼロから始めることとなります。
この点は、暦年でポイントを計算するJALやANAと異なるので、ややこしいかもしれません。

「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」の会員数


「アジアマイル」の会員数は全世界で800万人超。
一方、「マルコポーロクラブ」の会員数は全世界で約100万人。

「マルコポーロクラブ」はキャセイパシフィック航空、ドラゴン航空のロイヤリティプログラムということもありますが、初回申込時に、100米ドルを支払う必要があるので、「アジアマイル」よりも会員数が少ないのかもしれませんね。

キャセイパシフィック航空フライト利用時の「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」のメリット


キャセイパシフィック航空のフライトを利用する際に「アジアマイル」を次の特典に交換することができます。あくまでも特典への「交換」です。

  • 航空券
  • ビジネスクラスラウンジの利用
  • 足元の広い座席の指定
  • 超過預け荷物容量
  • 座席アップグレード

キャセイパシフィック航空のフライトを利用する際に「マルコポーロクラブ」に入会していることにより、次のサービスを受けることが出来ます。

  • 優先チェックイン・搭乗
  • ビジネスクラスラウンジの利用 (ファーストクラスラウンジの利用)
  • 足元の広い座席指定
  • ウェイティングリストでの優先
  • 事前の座席予約 など
    (マルコポーロクラブのステータスにより利用できるサービスが異なります)

飛行機に乗る以外でも使える「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」

「アジアマイル」を獲得できる提携先が以下のように結構な数であります。

  • 150を超えるホテル
  • 400軒超のレストラン
  • 40超の金融・保険会社
  • 交通機関15社
  • 1000社を超すオンラインショッピングストア

「マルコポーロクラブ」でサービスを受けることができる提携先は次の通り。数が少ないので、「マルコポーロクラブ」はやはりフライト搭乗時にメリットがある、ということでしょうね。

  • 12のホテル・パートナーにて、アーリー・チェックイン、チェックアウト、部屋のアップグレード、朝食の無料提供、ベストレートでの宿泊料金、レストラン・スパでの割引
  • レンタカー2社にて、車両クラスのアップグレード、利用料金割引


「アジアマイル」は次の特典に交換できます。
6万軒を超えるホテルでの宿泊、航空会社25社でのフライト、13カ国でのレンタカー利用、レストランやイベント、電化製品といった1,800を超える商品・サービスへの交換

「クラブポイント」は獲得したポイント数に応じて、「マルコポーロクラブ」のステータスが「グリーン」「シルバー」「ゴールド」「ダイアモンド」と上がり、より多く・良いサービスを受けることが出来ます。

「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」の申し込み方

「アジアマイル」は2歳以上であれば、誰でも無料で入会申込が出来ます。

アジアマイル申込URL

「マルコポーロクラブ」は12歳以上で、かつ100米ドルの会費を支払うことで、入会申込が出来ます。また、会員資格の更新には100クラブポイントを獲得するか、年度更新費用として100米ドルの支払いが必要となります。

マルコポーロクラブ申込URL

香港へのフライトがより快適になる「アジアマイル」と「マルコポーロクラブ」、入会を検討してみてはいかがでしょうか?

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