徹底解明!香港の街角で見かける謎の文字?記号?〡〢〣〤〥〦〧〨〩

2013年5月15日

この写真は中環にある坂の途中のデザート屋さん「玉葉粉麺甜品」のメニューですが、中にあまり見かけない「〢」「〧」といった無い記号がチラホラ有りますよねぇ。このように、香港の街市、ちょっと古めの雑貨屋さんや茶餐廳などに行くと、この他にも「〤」「〥」「〩」といった謎の文字を見かけることが時々あります。この記号って、なんだろ、どうやって読解するんだ?と思っていた少数派のアナタの疑問を今回は紐解いていきます。

実はこれ、数字なんです。まぁ、メニューに載っていて、メニュー名でなさそうなので、値段を表す数字であるというのは、まぁ、直ぐに分かりますね。

この数字は、「花碼」と呼ばれるもので、数字の形も特徴的ながら、数字の表し方もちょっと特徴的です。

では、まず数字の1から9はこの様に書いていきます。

なお、123は、縦書きでも、横書きの「一、二、三」でもOKです。

ここまでであれば、数字を昔の字で書いているのだな、というだけなのですが、ちょっと他の数字と違うのが、数字の表し方なんです。

例に、最初の写真メニューにある牛腩麺一皿のお値段を見ていきましょう。

こんな感じの文字が並んでいますが、まずは、一段目。「〢〧」は、左から右方向に読み取りますので、「27」を表しています。
これで、「あー、27ドルか」と思うかもしれませんが、二段目を見ないと、そうとも限りません。(このケースでは結果的に27ドルで正解なんですが…)

で、二段目を次に見ていきます。
二段目は、一段目の左端にある数字の桁数を表します。この例では、「十元」とあるので、10ドルが一段目の左端にある数字の桁数となります。

一段目の「〢〧」が「27」、二段目の「十元」が「10ドル」ですので、この表示で「27ドル」を表していることになります。

もし、二段目の表記が「百元」であれば、一段目の左端の桁が「100」ですので、上下段揃って「270ドル」を表すことになります。また、「元」であれば、一段目の左端の桁が「1」となり、「2.7ドル」を表すことになります。

ということで、これで他のメニューの値段も読めるようになってきたのではないでしょうか。

香港の空の下でいただく坂道の昔懐かしいデザート屋さん | 玉葉粉麺甜品

上環街市にある喫茶店で飲む名物「樽仔奶茶」(瓶詰めミルクティ) | 瑞記珈琲

なお、アラビア数字の他は、この「花碼」だけ、ということではなく、旧字体の数字も別にあるので、こちらの文字を見かけることもあるので、参考までにメモしておきます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

【参考サイト】

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%87%E5%B7%9E%E5%8F%B7%E7%A2%BC
http://www.openplatform.com.hk/Chinese/chinesesymbol.htm

Instagram:@LOVELIFEHKG