旺角(モンコック)に菠蘿油(バター入りパイナップル・パン)ですごく有名な茶餐廳があるという話を聞きやってきました。目指す茶餐廳の名前は「金華冰廳」といいます。
まずは、旺角と太子の間にある弼街(Bute Street) を目指します。この弼という字、おかゆの字だと思いました?おかゆは、お粥という感じで、字がちょっと似ていますが、真ん中のつくりがちょっと違う別の字です。
ネーザン・ロードを北上して、弼街に入り右に曲がります。
すると、「金華冰廳」の看板が見えてきました。
すると、お店の前は、たくさんの人でごったがえしています。
えっ、これだけの人達が、お店に入ろうと、行列しているの?、と驚くばかり。
でも、実際は、そうではなく、お持ち帰り用に「金華冰廳」のパイナップル・パンを買おうと並んでいる行列でした。
ということで、あっさり、店内へ入ります。
店内には結構たくさんのお客さんで一杯。
すると、店内の奥の方になぜか行列を発見。
食事をしているお客さんのすぐ後ろにテーブル空き待ちの行列があり、そちらに並びます。
すると、奥の厨房から焼き上がりたてホヤホヤのパンの入ったトレイを頭上に抱えた従業員の人も行列をかき分けて、店頭に向かって出てきます。
もう、なんだかカオスです。
ちなみに、行ったのは夕方17時半すぎ。
15分ほどで、ようやく、テーブルに案内されました。
テーブルには、「最低消費12元」の表記がありました。一人12香港ドル以上は注文してね、ということですが、「金華冰廳」に来たならば、絶対、パイナップルパン(菠蘿包)を頼むので、それと、ちょっと飲み物頼めば軽く上回るような金額です。
ということで、菠蘿包(パイナップル・パン)に、厚切りバターを挟んだ「菠蘿油」(ポーローヤウ)と、ホットミルクティ、アイスレモンティが出て来ました。
ここ、「金華冰廳」の菠蘿油、結構大ぶりで、若干、重たい。
では、早速いただきます。
食べた食感は、「カリッ、モチッ、ジュワァ」。
うん、確かにおいしいです。焼きたての皮のカリカリ感に始まり、モチモチしたパンの中の食感。そして、バターがジュワァと溶けて、いい塩梅の塩加減とコクが口の中に広がります。
もう一つ注文したのが、菠蘿包(パイナップル・パン)に鶏肉のグリルをはさんだサンド。
甘いパイナップル・パンに塩味の鶏肉が合うの?と若干不安になりながら、一口。
食べてみると、思っていたよりは悪くない味。菠蘿包(パイナップル・パン)ぐらいの軽い甘さであれば、塩味とも両立できるようです。
お代金は、
菠蘿油(バター入りパイナップル・パン)と飲み物セットで、20香港ドル
菠蘿包(パイナップル・パン)の鶏肉グリルサンドと飲み物セットで、30香港ドル
でした。
さすがに、菠蘿油で有名なお店なだけあり、なかなかの美味しいパンを楽しむことができました。
ただこの店、めちゃくちゃお客さんが多い。だから、席がぎゅうぎゅう詰め。なので、あまりゆっくりと時間を過ごすにはふさわしくないお店です。
名物「菠蘿油」をさくっと食べて、さくっと店を出る、ので良いならいいかもしれませんが、ま~ったり時間を過ごしたい派であれば、「中国冰室」まで足を伸ばすのも良いかもしれません。