香港青年旅舎協会(HKYHA)が2009年に香港特区政府発展局による「活化歷史建築伙伴計劃(歴史建築物の活用計画)」のパートナーに選出され、現在の香港に僅かしか残っていないとされる歴史ある公共住宅「美荷樓」が、「YHA美荷樓青年旅舍」としてリノベーションされ、先月10月24日に開業となりました。
「美荷樓」の活用計画では、H型6階建ての建築物を保存し、これまでメインであった住居機能を残すべく、ユースホステルへのリノベーションが行われました。このように公共住宅がユースホテルに改装されるのは香港では初めてのことだそうです。
美荷樓内には宿泊施設の他に「美荷樓生活館」が併設され、1950年代から70年代にかけての美荷樓での生活様式がよくわかる様々な展示物を見ることができます。宿泊せずとも、香港観光スポットとして楽しめそう?ということで、足を運んでみました。
「美荷樓」へのアクセス
地下鉄チュンワン線「深水埗」(シャムスイポー)駅で下車し、D2出口を出ます。
D2出口周辺の様子。
シャムスイポーらしい雑多な街並みです。
D2出口を出たら、正面の「桂林街」を進行方向そのまま直進します。
駅の周辺にはサークルKなどのコンビニ等も見かけました。
桂林街の突き当りまで来ました。右手に「永隆銀行」があります。
突き当りは「青山道」になっています。
ここを左折します。
「青山道」を曲がったら、右手の「大埔道 Tai Po Road」沿い進みます。すぐに右手にオレンジ色の「美荷樓」が見えてきます。
ちなみに左手には、お菓子ブランド「Garden」の建物が見えます。
横断歩道を渡って、公園を抜けて左手の坂道を上ります。
Gardenの時計台が良く見えます。
「美荷樓」に到着です!
MTR深水埗(シャムスイポー)駅から徒歩10分弱でした。
「美荷樓生活館」を見学!
「美荷樓」の敷地内に入ったところ。
かなり美しくリノベーションされています。まるで新築。
左手が、宿泊施設のフロント。フロントを奥に抜けると、売店や食堂があります。右手が「美荷樓生活館」の入り口です。
こちらが「美荷樓生活館」の入り口です。
リノベーション後の建物の外観はすっかり美しくなってしまいましたが、1954年に建築された美荷樓の昔の姿をここで見ることが出来ます。
レトロな生活品が展示されていて、なかなか楽しいです。
こんなミニチュアもありました。
細部まで作りこまれていますね。長い年月と生活を感じます。
かつての外観。今とはすっかり見違えるほどですね。
にぎやかな当時の生活音が聞こえてきそうな、こんな展示もありました。
5人暮らしの部屋の様子。
こちらは、かなり近代になってからの様子。
年代ごとに生活の移り変わりが解りやすく展示されています。
そのほか、HKYHAの活動についても、いろいろ紹介されています。
すっかり生まれ変わった「美荷樓」。
このような感じで、生活館では50年代から70年代にかけての美荷樓の部屋の様子や当時の公共トイレや廊下のキッチンが展示されています。そして1950年代からの石硤尾エリアの家屋の移り変わりの略史など、写真や実際の家具など含め1,200点が展示されています。
■美荷樓生活館 Heritage of Mei Ho House
香港九龍深水埗石硤尾邨41座
入館料:無料
開放時間:毎週火曜日~日曜日、午前9:30~午後5時
休館:毎週月曜日(祝日を除く)と旧正月1日~3日。
クリスマスイブと旧正月の大みそかは午後3時に閉館。
所用時間は20~30分程度を目安にどうぞ。
http://www.meihohouse.hk/eng/channel.php?channel_id=53
併設する食堂でランチや軽食も可能。オシャレなお土産ショップも合わせて楽しめば、かなりゆっくり過ごせます。