紅磡(ホンハム)というと香港観光ではあまりなじみない場所かと思うのですが、そんなあまりメジャーな観光スポットではない紅磡(ホンハム)にある有名な四川レストラン「詠藜園」(Wing Lai Yuen/ウィンライユン)に行ってみました。
紅磡(ホンハム)は尖沙咀(Tsim Sha Tsui / チムサーツイ)の東側に位置するエリアで、中国・深セン、広州へと続く電車の始発駅だったりする交通の要所だったりするので、日本人駐在員家族が多く住んでいるエリアだったりします。そんな紅磡(ホンハム)にある団地の黄埔花園(ワンポアガーデン)に行くと、かなり巨大な船があり、紅磡のランドマークとなっています。この巨大な船の中には、スーパーJUSCO(吉之島 ジャスコ)が昔からあり、香港に住む日本人駐在員の香港生活に欠かせない存在となっています。
そんな黄埔花園(ワンポアガーデン)のランドマークとなっている巨大な船の向かいにある黃埔商場の2階に目指す四川レストラン「詠藜園 ウィンライユン」があります。ここは、黃埔美食坊(Whampoa Gourmet Place)と名付けられ、レストランがいくつか並んでいます。
60年を超える老舗レストラン 詠藜園
黃埔美食坊(Whampoa Gourmet Place)の中でも、赤色と金色のいかにも中国な色合いで一番ド派手に出迎えてくれるのが「詠藜園 ウィンライユン」です。
あれっ、この「黃埔美食坊」って、確か、「蔡瀾美食坊」という名前で、美食家「蔡瀾」(チャイラン)の名前がついていたような気がしないでもないですが、まぁ、名称利用契約期間でも切れたのでしょう、多分。
店内はこんな感じで、高級過ぎない街中の中華レストランという感じで、気負わずに気楽に食事できる雰囲気です。ちなみに、「詠藜園 ウィンライユン」は1998年まで鑽石山(ダイアモンドヒル)の大磡村という所で営業しており、小さなボロボロな食堂でしたが、美味しいタンタン麺を出すレストランとして有名だったそうです。そして、1998年に政府の土地接収により閉店となり、現在の紅磡(ホンハム)へと移ってきたそうです。なので、お店の歴史はもう60年を超えるそうです。
そんな長い歴史があり、また、最近も色々と料理やレストランの賞を受賞しているレストランなのですが、看板メニューの坦々麺が28香港ドルと安い!このリーズナブルな価格設定は嬉しいところです。
麺だけではなく、一品料理もたくさんあり、その多くが、70香港ドルから100香港ドルという価格設定で、王将プライス(?)という感じでしょうか。
辣子土豆絲(58香港ドル)、巴蜀香辣鶏(78香港ドル)、金金奨雲白肉(68香港ドル)、回鍋肉(78香港ドル)、葱爆牛肉(78香港ドル)あたりを夕食で食べてみたいですね。
メニューを見ると、翡翠拉麺小籠包(クリスタルジェイド)、上海婆婆(シャンハイポーポー)といった上海レストランと似たような感じです。タウナギ炒めもあるので、四川・上海料理レストランという方が正しいかもしれません。
- 翡翠拉麺小籠包(クリスタルジェイド) 尖沙咀だと海港城 オーシャン・ターミナル、そうそう、香港国際空港にもあります。
- 上海婆婆(シャンハイポーポー) 尖沙咀だとiSquareにあります。
- 南小館 そういえば、南小館も同じような感じでしたね。
- 鼎泰豐(ディンタイフォン) 小龍包といえば、台湾料理の鼎泰豐。尖沙咀の新港中心にあります。
さっそくいただきます!詠藜園のタンタン麺と小龍包
ということで、注文して数分。タンタン麺と小龍包が出てきました。
まずは、坦々麺をいただきます。
上海麺レストランでお馴染みのストレートの細麺です。店内の厨房で、包丁を切らずに、伸ばして引っ張って、麺を作っているんでしょうね。スープは、ピーナッツのコクが口の中にブワッと広がり、美味しいです。
スープの辛味を選べるのですが、今回は「小辣」ちょい辛。実際に、食べてみると辛味もあまりなかったので、普通に「辣」で頼んでも良かったかもしれません。
次に、小龍包(ショウロンポウ)をいただきます。と、今、メニューを見返したら、小「湯」包とあります。小「龍」包と違いが有るんかな?確かに、せいろの蓋をとった時に、鼎泰豐(ディンタイフォン)で食べる小龍包よりちょっとサイズが大きいかなと思ってました。今まで大ぶりサイズの小龍包は、「ハズレ」だったことが多かったので、ちょっと一瞬心配したのですが、心配とはウラハラに肉汁たっぷりの食べ応えある小龍包でした。これも、アタリです。
小龍包の他にも、生煎包(三個) (32香港ドル) (サンチンバウ / 焼き小龍包)もメニューにあるのですが、次回はこちらを食べてみたいですね。
お腹も一杯になったところで、お会計、マイタン!です。
お茶代 4香港ドルとサービス料10%込みで、70香港ドルでした。
詠藜園のあるホンハム・黃埔美食坊までの行き方
詠藜園のある黃埔美食坊までは、港鉄MTR紅磡(ホンハム)駅から歩いて20分ほどかかります。また、多分、初めてだと、迷子になる可能性大。ですので、港鉄MTR紅磡(ホンハム)駅からだと、タクシーに乗っていく方が賢明かもしれません」。
今、黃埔美食坊のある黃埔花園近辺では地下鉄の新線工事が絶賛進行中なので、新線が開通すると、地下鉄でスルーッと簡単アクセス出来るようになるんでしょうけどね。
朗報!
地下鉄の新線工事が開通しました!
緑色の地下鉄線 観塘線(クントン線)の黃埔駅が完成。
黃埔駅 D1出口から徒歩1分で 黃埔美食坊に到着です。
香港島方面からだと、油麻地駅で乗り換えって感じです。
あと、尖沙咀(Tsim Sha Tsui / チムサーツイ)からだと、緑色のミニバス(小巴)で行くのが便利です。
尖沙咀から黄埔花園へ行くミニバスは「6番」と「6X番」で、ちょうど香港九龍酒店(カオルーン・ホテル)の横、西側にバス停があります。漢口道沿いで、北京道と中間道の間にあります。ミニバスの行き先は「黄埔花園」なので、終点まで乗ってOKです。終点からは、多分、問題なくたどり着けるでしょう。
紅磡 ホンハム ・黃埔美食坊にある他のレストラン
詠藜園のある黃埔美食坊には、他にもレストランがいくつか入っています。でも、わざわざ黃埔まで行くなら、詠藜園 (ウィンライユン)以外に行っても仕方ないかな?
巧膳坊 Qiao Cuisine
ここも詠藜園が手がけるレストラン。同じメニューのようです。
ペッパーランチ Pepper Lunch
日本からやって来たペッパーランチ。香港にあるフードコートでも多く見かけるようになりました。
Chao Chao 早安越南
ペトナム料理レストラン。内装が良い感じです。
茶木 Tea Wood
こちらは台湾発のカフェレストラン。かなり流行っています。尖沙咀だと、iSquare国際広場にもあります。
Kitchen J
オムレツとかパスタのある洋食屋さん
魚米 Yu Mai
魚スープで食べる米線屋さん。これもよく見かけるチェーン店。
左麟右李
香港、マカオや上海で展開する麺や粥を中心とした広東料理レストラン。店名の「左麟右李」は、香港の歌手 アラン・タム(譚詠麟)とハッケン・リー(李克勤)が一緒にコンサートを行う際のツアー名。このレストランも二人が投資しているそうです。
太興 Tai Hing
翠華と並び香港を代表する茶餐廳 チャーチャンテン の「太興」
香港でも人気の映画「アベンジャーズ 復仇者聯盟 The Avengers」をテーマにした TV CMが個人的には印象的。一瞬、ハリウッドから本人が出ているのかなぁ、と思わず思ってしまいませんか?
また、上の階には、鳳城酒家と龍皇酒家という中華レストランもあります。
許留山 ホイラウサン
地上階には、香港スイーツのチェーン店、許留山 ホイラウサン。食事の〆はココですかね。