九龍城にある「竹園海鮮飯店」までご飯を食べに行ってきました。
香港で「竹園海鮮飯店」といえば、跑馬地(ハッピーバレー)と尖沙咀にお店を構え、ガイドブックでも頻出の「竹園海鮮飯店」が有名なんですが、こちらのお店とは別物なんだそうです。
そして、こちらの九龍城にある「竹園海鮮飯店」のちゃんとした屋号は「竹園海鮮野味飯店」らしいです。
ハッピーバレイと尖沙咀にある「竹園海鮮飯店」よりも、手頃なお値段で、美味しい海鮮を楽しむことができるということで、こっちの「竹園海鮮飯店」はこっちでそれなりに有名なんだそうです。
香港のグルメタウンとも言える九龍城にお店を構えているので、確かに、その点では期待が出来ます。
九龍城という場所は、繁華街からちょっと外れたエリアで、香港の空の玄関口を担っていた啓徳空港の跡地があるところです。
かといって、アクセスが悪い、ということはありません。
チムサーチョイからですと、タクシーで40ドルぐらい、バスでも尖沙咀碼頭(スターフェリー乗場)から出ている「秀茂坪(中)」行きの「1A」番で行くことも出来ます。「1A」番バスは、尖沙咀(チムサーチョイ)から、佐敦、油麻地、旺角、太子と、ネオンサイン溢れる 九龍半島の目抜き通り ネーザンロードを北上していきます。そして、16個目のバス停 「富豪東方酒店」のバス停で下りれば、九龍城に到着です。
お店には、5時過ぎに着いたのですが、開店前だったので、あまり活気がない感じ。開店前なので仕方がないですがね。
でも、店頭には水槽が並び、シャコ(瀬尿蝦)、ロブスター(龍蝦)やマテ貝(蟶子)、魚などなど、海鮮達がスタンバイしています。
海鮮の一角には、亀が。
えっ、亀、食べちゃうの?
水槽にセットメニューが貼ってあったので、見てみました。
今日は、二人での食事なので、二人世界のメニューを見てみます。
【二人世界海鮮餐】 298香港ドル
「牛油芝士或上湯焗龍蝦」 海老の上湯炒めまたはチーズバターソース
「干煎豉油王或白灼生蝦」 小海老の唐揚げまたは塩茹で
「生熟蒜茸蒸元貝」 ホタテのガーリック蒸し
「清蒸生猛鮑魚」 蒸しアワビ (実際はトコブシだったり)
「清蒸海上鮮」 蒸し魚
主要な海鮮メニューを押さえているので、これで十分ではないでしょうか。
後は、シャコの塩コショウ炒めや、マテ貝の黒豆ソース炒めも食べてみたいところですが、量が二人では食べ切れなくなるので、ここと我慢のしどころでしょう。
あと、6人用、8人用、10人用、12人用セットメニューと続いていきます。
大人数になってくると、シャコとかも出てくるんですね。
開店時間の18時まで待って、開店直後のお店に入りました。
外観も取り立てて印象もなかったのですが、内装もすごく質素で素っ気ない感じです。
地元の海鮮レストランという雰囲気が漂います。
店内のテーブルには、ポリエチレンシートが数枚重ねて、軽く留めています。
お客が帰った後に、テーブルを拭く手間を掛けずに、さっと一枚外して、素早く入れ替えするということですか…。
テーブルにつくと、ピッチャーに入った馬蹄竹蔗水(あたたかい砂糖キビジュース)とオレンジジュース(橙汁)が出てきます。
これ、飲み放題です。
さっそく、砂糖キビジュースをグラスに入れてみました。まぁ、甘さ控えめで、普通に飲めるお味です。
オレンジジュースはジュースで、まぁまぁのどうでもない味です。
あと、メニュー見てみると、ビールも飲み放題です。
テーブルがビニール敷きにして、手を抜いているのも、飲み放題というサービスで還元しているということですかね。
店内のオバチャンに、「二人世界!」と注文を試みるも、問答無用で、「外に行って。」とのこと。
で、うながされるまま、店外へ。
海鮮料理店ならではのやりとり、水槽の魚、蝦などなどを見ながら、料理方法を決めて、とかあるのでしょうが、今回は「二人世界」のセットメニュー。
店頭のオバチャンに「二人世界」というと、注文が済んじゃいました。
で、注文から待つこと数分。
さて、さて、お料理がドンドンと運ばれてきました。
白灼生蝦
小海老の塩茹で
まぁ、どこで食べても、あまり外すことのない無難なメニューなのかもしれませんね。
牛油芝士焗龍蝦伊麺底
ロブスターのチーズバターソース掛け 底に伊麺(幅広麺)敷き
チーズソースをパスタみたいに絡めて食べたかったので、伊麺を追加して、下に敷いてもらいました。
写真では見えないですがね。
確か追加料金、40ドル。
ただ、伊麺がベトベトでくっつき合っていて、んー、伊麺は頼まなくても良かったかもしれません。
あと、ロブスター、ザリガニ級に小さいです。個人的には、大き目のサイズが御希望かな。
清蒸生猛鮑魚
蒸しアワビ (実際はトコブシだったり)
ということで、次はトコブシの蒸したのが出てきました。
冷めると硬くなるらしく、お店のオバチャンにしきりに、「早く食べやぁ、早くお食べ。」と急かされました。
これは、合格点。
生熟蒜茸蒸元貝
ホタテのニンニク蒸し
香港の海鮮レストランの定番メニューですが、どこで食べても大して変わらないお味。
でも、ちょっとニンニクの味がでしゃばり過ぎの気がしないでもない。
清蒸海上鮮
蒸し魚
これも、香港の海鮮レストランの定番メニューですね。
まぁ、普通のお味。
こうやって、猫まんまにしたりね。
あっ、あと、カリカリッとした歯応えが特徴のお野菜 芥蘭(ガイラン)の炒めもついてきます。
ということで、一通り、いただいたので、フルーツとココナッツゼリー(饅頭?)が出てきました。
食べ終わって、お店を出る際には、店内は地元のお客さんで一杯。
でも、日本語も聞こえてきたので、多分、あと日本人が一組いたかな。
この「竹園海鮮野味飯店」、地元の雰囲気で海鮮をお手頃にいただくには良いお店ではないでしょうか。
んー、でも、ちょっと遠いけど西貢の勝ちかな。
竹園海鮮野味飯店
九龍城太子道西454號
☎2383 9362
バスで帰るには、九龍城に来る際に下りたバス停の近くまで戻ります。反対側に抜けるトンネルがあるので、そちらに抜けて、少し進むと、ズラーッとバス停が並んでいます。
ここは乗ってきたバス「1A」番 尖沙咀碼頭に乗れば、太子(プリンスエドワード)、旺角(モンコック)、油麻地(ヤウマテイ)、佐敦(ジョーダン)、尖沙咀(チムサーツイ)へとネーザンロード沿いに帰ることができます。