香港でオシャレ系レストランを展開するCAFE DECOグループが手がける飲茶点心の専門レストラン「點一龍 Dim Sum Bar」というお店が出来ていたので、行ってみました。
ところで、最近、飲茶点心の専門レストランが香港で増えている気もするのですが、気のせいなんですかね。
で、「點一龍」は、尖沙咀(チムサーツイ)の海港城(ハーバーシティ)と、荃湾(ツェンワン)にある如心廣場(ニナタワー)の二箇所にお店があり、今回は、荃湾店に来てみました。
店頭には、「点一」と書いていますが、ここが目指す「點一龍」。なんか、点一(てんいち)と聞くと、脊髄反射的に、天一(てんいち:天下一品 こってりラーメンで有名な日本の中華レストラン)を思い浮かべてしまうのが、「点」は繁体字で「點」なので、まぁ、「点一」は「點一」ということで合っています。
で、「龍」はどこに行った?と思うと、ちゃんとロゴとして龍が書かれているんで、3つ揃って「点一龍」になると。なかなか、引っかけ問題的なお店のロゴでした。
店内に入ると、こんな感じの黒服イケメン店員さんが席へと案内。
他の香港の大衆的なレストランとは違って、がさつではなく、CAFE DECO系列店ならではのサービスを受けることが期待できます。
コンセプトを持って、デザインしました感がある店内です。「添好運」とは違って、ちょっとゆっくり食事して時間を過ごせそうな雰囲気です。
ちなみに、天井の六角形、蒸籠をイメージしているようです。
テーブルには、ロゴ入りの食器が綺麗にセットされています。
んー、やっぱり、店名が「点一」ではないかと思ってしまう…
このお店のデザインは、結構ちゃんとしていて、メニュー立てが竹で作られているのもなかなかセンス良いのですが、その竹の表面にお店のロゴを焼き押し。小物に統一感があり、さすがは、CAFE DECOグループのお店、手を抜いていない、という印象を持ちました。
さっそく、メニューを見ていきます。
メニューも、蒸籠の竹で編まれた模様となっていて、なかなかのセンス良い仕上がりのメニューとなっています。しかも、このメニュー、写真が一杯で、どれがどういった点心なのかが分り易くで、ぱっと香港旅行に来た人でも、安心して、飲茶を楽しめるようになっていました。
では、お薦めメニューを中心に、注文用の紙に書き込んでスタッフの人に渡して、注文をします。
皮蛋痩肉粥 38香港ドル
ピータンと豚肉のお粥
すみません、いきなり、ご飯ものから始めて。しかもかなりの定番のお粥で。
芝士白汁蝦春巻 22香港ドル
次はエビ春巻を頼みました。
春巻と言えば、たけのことかの具が入ったのが、日本では定番かなと思うのですが、この普通の見た目の春巻、一体、どんな感じなのでしょうか?
中から、エビと、とろ~りチーズホワイトソースが出てきました。
んー、中で海老グラタンで、外がカリカリ皮の春巻というなんとも、創作系な点心。
香炸百花蘿蔔糕 26香港ドル
これまた、創作系の点心。蘿蔔糕(ロウバッコー 大根餅)に、エビのすり身を付け、表面にパン粉をまぶして揚げています。外側のサクッとした食感と、内側の大根餅のモチモチとした食感のバランスが特別です。
鮑魚雞粒酥 38香港ドル
あわびと鶏肉のパイ
バターの香りがするパイ生地はサクサクで、鶏肉も鮑ソースで煮こまれていて、味がよく染み込んでいます。アワビも柔らかくて、しっかりと味がついていて、なかなかの一品でした。
佛跳牆鮑魚絲灌湯餃 48香港ドル
スープは、なかなかのお味です。
アワビが入っているとメニューではなっていますが、入っていたのかどうか、気づきませんでした。
龍蝦湯三皇餃 58香港ドル
香港で食べる点心でセンターポジションと言えば、蝦餃(ハーガウ エビ餃子)かな、と思うのですが、こんなエビ餃子は今まで見たことありませんでした。
これは、なんとエビ餃子入ロブスタースープ。餃子に入ったエビとエビ界の王様ともいうべきロブスターの夢のコラボレーションです。
ロブスタースープは、ロブスターの味が濃く出ています。スープの中にある海老餃子は、プルプル食感の皮の中には、エビとロブスター、と蟹肉がたっぷり入っていて、甲殻類好きには堪らないメニューです。
黑松露鮮蝦燒賣 22香港ドル
エビ餃子に続く、点心と言えば、焼賣(シューマイ)ですかね。
この焼賣、上になんと黒トリュフを載っけちゃっています。
まぁ、だからと言って、今までにない新しい味の発見が有ったか、無かったかと言われると、無いんですけどね。いやいや、このお店の攻めの姿勢に感服です。
さて、点心7品と、お茶代、10%のサービスチャージがついて、286香港ドルでした。
一人1,500円いかないくらいですから、お手頃価格で楽しめるお店でした。香港一人旅に来た人でも気軽に立ち寄れるので、オススメのお店だと思います。今回、攻めの点心を中心にチョイスしましたが、伝統的な点心もしっかりメニューにあり、ご飯、麺、デザートまで一通り揃っています。
あと、香港の飲茶で重要なのが、時間。街中のレストランの飲茶は、早朝から午後までで、晩ご飯の時間帯は、飲茶メニューはなくて、普通のメニューだけなんです。で、晩御飯に飲茶を食べたい、と思い立ったら、大変なんですよね。飲茶メニューやってるレストランが無いから。
でも、「點一龍」のような点心専門店は、そういった人の救世主。営業時間中、ずーっと、飲茶メニューを出しています。軽い朝ごはんから、午後のおやつ、お夜食にいつでも点心を食べることができます。結構、旅行で香港に来られる方には、ウレシイ選択肢かもしれませんね。
點一龍 Dim Sum Bar
今回行ったのは、荃灣(チュンワン)店。【荃灣店は閉店】
荃灣楊屋道8號如心廣場1樓119店
Shop 119, 1/F, Nina Tower, 8 Yeung Uk Road, Tsuen Wan
點一龍 Dim Sum Bar
尖沙咀(チームサーツイ)にもお店があります。 【 尖沙咀店は営業中】
尖沙咀廣東道17號海港城港威商場GW G103舖
Shop G103, GW, Gateway Arcade, Harbour City, 17 Canton Road, Tsim Sha Tsui
2175 3100