香港名物!工事現場の竹で組む足場(のムービー)

2013年12月25日

香港の街角で見かける建築工事。その足場は、日本だと鉄パイプや鉄板を組み立てたもの­を使いますが、香港では竹を縦横にナイロンのひもで縛って組んでいきます。超高層ビル­でも同様で、建物の周りを竹がぐるりと取り囲みます。そんな竹の足場を組んでいる現場に通りがかり、食い入るように職人さんの動きを見てし­まいました。

竹の足場が組み上げるのをひたすら眺めるムービーをどうぞ

竹の足場は香港の建築現場のなんと!95%以上で使われているそうです。その理由としては、低価格、組立の簡単さ、臨機応変さがあるようです。

香港で竹の足場が採用される理由とは

【1】低価格

1998年のデータによると、6メートルの竹は10香港ドルに対し、同じ長さの鋼管は80香港ドル、アルミ管は750香港ドルとなっており、コスト面から竹を選ぶのは当然の選択のようです。

【2】簡単に素早く出来る組立と解体

竹は重量が軽いので、特別な工具も不要で、熟練工だと毎日600-700㎡の組立、解体だと2,000㎡を1日で出来るそうです。同様に熟練工でも金属の足場だと300-400㎡の組立、500-600㎡の解体とのことで、竹足場の優位がうかがいしれます。

【3】臨機応変さ

竹足場は建物の形状や高度に合わせて臨機応変に変更対応することが出来、様々な建物に対応することが出来ます。竹はサイズを短く切っても、強度に影響を受けないため、建物の特別な形状や角にも対応することが出来ます。

その組立は、職人さんが長さ7、8メートルもある­竹をナイロン製のヒモで次々とくくり付けていくだけです。

そんな簡単で倒れてこないのか?安全なのか?大丈夫か?と思ってしまいますが、竹の足­場(竹柵)職人には一定の技術習得を修め、実習も積まないと­、竹の足場職人にはなれない、と定められています。全日制の足場組立課程を行っている専門学校があり、そこで理論と実習を積んで、竹足場職人になれます。

強化建造業人力訓練計劃 建造棚架班 主修科:竹棚工藝 副修科:金屬棚架工藝

ちなみに、竹の足場職人は体力の要る仕事ですが、月給2万香港ドルほどと、他の一般建築作業員に比べて­高い賃金であり、人気の職業だそうです。

完成!翌日にはこんな感じで足場が完全に組み上がっていました。

建設中のマンションだと、こんな感じで周囲360度を竹の足場がグルッと取り囲みます。