2012年 ミシュランガイド香港で、二つ星を取得している広東料理のレストラン「香宮 Shang Palace」に行って来ました。場所は、尖沙咀(チムサーチョイ)にあるシャングリラホテル(香格里拉大酒店)の中にあります。中に入り、レストラン「香宮」のある地下のフロアを目指します。
すると、赤色の壁をバックに、金色の人物像がお出迎えしてくれます。
この金ピカ人物像、インファナルアフェアのオープンニングに出てきた沙田にある萬沸寺の金ピカ仏像を彷彿させます。また、鏡張りの影響もあって、なんだか異空間に来てしまったかのようです。
店内に入ると、店頭にあった驚きの内装はないのですが、映画で描かれそうな、「高級」中華レストランの、ベタな雰囲気を醸しだしています。ちょっとしたテーマパークに来た感覚を持ってしまいました。
んー、さすが二つ星。侮れない。
テーブルセットで目を引いたのが、ティーセット。お花の形をしており、あまり普段見かけるようなものではありません。ちょっと良いモノを使っている感で、ちょっと気分が高まります。
出されたオシボリのしたに店名「香宮」の字がデーンッと出てきました。しかも、よく使い込まれており、お店の歴史を感じます。(いつからのお店かは知りませんが…)
お料理の注文を済ませました。外国人ゲストには慣れているようで、流暢な英語で注文を取ってくれましたが、やたらと、フカヒレ、アワビといった高級海鮮を薦めてくれました。まぁ、そういう客層の方がよく来られるレストランなんでしょうね。
付き出しは、ごぼうやお揚げを甘く炊いた感じのあまり変わり映えのしない品で、特筆すべきこともなく、無言で箸を進めることとします。
まずは、 鉄板メニュー揃いな前菜をいただきます!
ベタですが、カリカリに焼いた子豚と、チャーシューと醤油味の鶏肉といったロースト3種と、こりこりのクラゲといった中華前菜の鉄板メニューの盛り合わせを注文しました。
ちょっとひねったお料理を楽しめたメインの3皿
メニューの「オススメ料理 招牌菜式」ページからチョイスしてみました。ロブスターの身の部分を豆豉(黒豆味噌)で炒め、残りの頭と爪を広東海鮮料理でよくある料理法である椒鹽(塩コショウ)の味付けで出ててきました。
ほんとこれ、ビールのだいぶ進む味付けです。「青島(チンタオ)、もう一本!」
湾仔の「榮興小廚」や旺角の「明閣」に行った時も注文している結構お気に入りの一品「炒鮮奶」です。ふわふわ卵白の中から、カニ味噌とホタテの身が出てきます。このプルトロ感がたまりません。
【参考リンク】
ワンチャイでワイワイ、地元広東料理を楽しむ。|榮興小廚 Wing Hing Restaurant
明閣 Ming Court|香港ミシュラン星獲得レストランで「魅せる!広東料理」を味わう。
次は、きのこを使った一皿を頼んでみました。
キヌガサダケというきのこを使ってるのですが、キヌガサダケは茎の部分の真ん中に穴があいており、しかもスポンジみたいに小さな穴がいくつも開いているというなかなかスーパーでは目かけることのない珍しいキノコです。言ってみれば、ちくわがスポンジ状になったキノコです。
その中に開いている穴の部分に別のキノコの詰め物をして、あんかけにしたのがこの一皿です。
きのこの味自体はなく、味付けはあんかけの味そのものになるのですが、キヌガサダケの食感は、シャキシャキしていて、なかなか面白い食感をしています。
締めとして、チャーハンを注文してみました。
予想外に、ちょっと珍しい感じの見た目で出てきました。白いお米と、黒いお米で、陰陽模様を描こうとしているようですが、残念ながら、あまりはっきりと伝わってきません。
お味の方は至って普通のチャーハンでした。
〆は、楽しいデザートの時間です ♪
チャーハンも食べて、おなかも一杯になってきたので、楽しいデザートの時間です。
まずは、一つ目。
裏ごししたかぼちゃの冷たいお汁粉で、優しい甘みが口一杯に広がります。
香港スイーツでは定番メニューの楊枝甘露も注文しました。
マンゴーの濃くて甘い味に、ポメロ(日本でいう夏みかん的な柑橘類)の酸っぱさが良いアクセントなって、よく合います。ほんと、この組み合わせを思いついた人、天才です。
3つ目のデザートは、焼きプリンです。こちらも、香港スイーツとして、よく見かけますね。ホッコリとした甘さで、優しい味です。
ハスの実と、タピオカという炭水化物が入っているので、一杯になったおなかを更に満腹にしていまう追い打ちをかけてしまうのが難点の一品です。