中国本土からの買い物客で混み合う尖沙咀(チムサーツイ)・広東道にある1881Heritage (1881ヘリテージ)。
1881ヘリテージは1884年から1996年まで「香港警隊前水警総部」(水上警察署)として使用されていた建物でイギリス植民地時代の雰囲気が強く残るコロニアル建築の建物で、建築物文化遺産として認定されています。す。その雰囲気を残したまま、「Hullett House」という高級ホテル、レストラン、有名ブランドショップが揃った施設「1881ヘリテージ」として、2009年11月11日にお目見えしました。
「1881ヘリテージ」の最上階の3階には客室わずか10室のホテル「Hullett House」と、アフタヌーンティーが楽しめるレストラン「The Parlor」、フレンチレストラン「St.Geroge」、広東レストラン「隆濤院」 (Loong Toh Yuen)があります。
今回、目指すのは広東レストラン「隆濤院」。
隆濤院での食事を決めた理由は、食べ放題のビュッフェスタイルの飲茶ランチ!
気になる食べ放題飲茶ランチのお値段は・・・
月-金 大人HK$190 子供HK$160
土日祝 大人HK$230 子供HK$160
となっています。結構手軽なお値段で、特に平日が狙い目かもしれません。
まずは、1881ヘリテージの3階フロアまでのぼります。建物左側の入り口から入っていきます。
このまま入っていってイイの?という雰囲気もしますが、気にせず中に入っていきます。
中に進むと、建物の中はこんな感じになっています。
この右手の階段をあがると、僅か10室しか無いホテル「Hullett House」の客室とフレンチレストラン「St.Geroge」のフロアになります。
「隆濤院」へはそのまま左手の通路を直進していきます。
途中にこんな感じの良い雰囲気のバーとかがあったりします。日が暮れて、晩にまた戻ってきたくなるほど、いい感じです。
通路を抜けると、こんな感じの中庭に出て来ます。
この中庭を囲んで建物が配置され、ランプも上品な中国風だったりして、四合院のような雰囲気があります。噴水がある1881ヘリテージの入り口付近は、写真撮影する中国人観光客やらでいつも人がいますが、この中庭には人が少なく、意外と静か。思わず尖沙咀(チムサーチョイ)という街中に居るのを忘れてしまいそうな程の隠れ家的な雰囲気の中にレストランがあります。
隠れ家的な雰囲気も良いのですが、広東レストラン「隆濤院」の入り口はこんな感じで何もない。すーっと取りすぎちゃいそうになるくらい隠れ家的です。
レストランの中に入ると、インテリアも中国テイストとなっていて、良い雰囲気で食事が楽しめそうです。
ホテル内のダイニングということもあって、ちゃんと奇麗にセットされたテーブルセットで心地よく食事を楽しむことが出来ます。
レストラン「隆濤院」の飲茶ビュッフェはオーダー式。オーダーシートに食べたい個数を書き入れて注文します。
ただ、他のレストランと異なるのが、オーダーシートに書き込む個数はセイロの数ではなく、点心の個数だということ。點心1個からオーダーできるので色んな種類の点心を楽しめます。2人での飲茶だと、セイロが4、5個頼むともうお腹一杯、他にも食べたいのに〜、となるので、點心1個からオーダー可能というのはウレシイ!
見た目が地味で、淡い味付けですが、やさしい味で美味しいスープです。
香港の家庭でお母さんが毎晩作るスープに比べると、だいぶ上品な仕上がりです。
ロゼシャンパンで皮がうっすらピンクの蝦餃(ハーガウ)です。
上に鎮座するエビがぷりぷりっで美味しい!
サクッとした衣の中には千切りにされた大根が詰まっています。日本じゃみかけないですが、これも美味しい一品。
飲茶の定番である腸粉。
メニューにある腸粉は叉焼腸粉(チャーシュー)、羅漢斎腸粉(野菜)、豉油皇煎蝦米腸(干しエビ入り)のラインアップ。エビ腸粉、牛肉腸粉を食べたい人は我慢ガマン。
砂糖が入ったちょっと甘めでモチモチ皮の中から、タケノコやお肉の入ったしょっぱい具がたっぷり。さくさくモチモチの皮と、中の具のコリコリ感が病み付きになります。
飲茶の定番メニュー、牛肉球。中に入っているクワイの実とほのかに香る陳皮(みかんの干し皮)の風味が特徴です。
いつもの牛肉球と違って、お団子の下には鮑螺(ホラガイ)の実が敷いています。じゃっかん、アワビ?と心踊ってしまいましたが、ホラガイです。ぬか喜びでした。
三文魚春卷(サーモン春巻)は香港人が好きなサーモンが入っています。春巻き自体は揚げ具合も良く、上品に仕上がっています。
皮蛋蝦筒(蝦とピータンの揚げもの)は、蝦、皮蛋(ピータン)、生姜が入っています。これはちょっと変わった点心ですが美味しいです。でも、一瞬、大寅のショウガ天を口内再生してしまいました。
さて、デザートです。香港デザートの一つ、豆腐花。一緒に出されるオレンジ色の砂糖をかけていただきます。さっぱりとした味とツルッとした食感で、すぐに食べ終わってしまいました。
他所のレストランだと、クワイセリーは焼いて出されることがほとんどなのですが、ここではフリッターにして出て来ました。珍しい。
蒸し饅頭なので、ほっくほくホカホカの間にいただきます。
つるっとしたお餅の中にあずきの餡子が入っています。和菓子でもありそうな味で、お茶によく合います。
結構色々な種類の点心を少しづつ楽しむことができました。ブッフェならではですね。でも、全メニュー制覇はならず・・・
食事を終えて、中庭に出ると気持ちいい青空が広がっています。このまま1881ヘリテージを写真撮影しながら散策するもよし、買い物に出掛けるにも場所が尖沙咀という絶好のロケーションなので、どこでもすぐ行けますよ〜!
【閉店】隆濤院 Loong Toh Yuen
尖沙咀廣東道2A 1881 Heritage Hullett House
G/F, Hullett House, 1881 Heritage, 2A Canton Road, Tsim Sha Tsui
☎ 3988 0107
営業時間:
月 – 金:12:00 – 15:30 / 18:00 – 23:30
土日祝:11:00 – 15:30 / 18:00 – 23:30
飲茶ブッフェ:
月 – 金:12:00 – 14:00
土日祝:11:00 – 13:15 / 13:30 – 16:00
(土日祝は二部入替制)